2025.03.28 00:00偉人『斎藤茂吉』斎藤茂吉といえば短歌人として中学高校で学習した「死にたまふ母」の連作が頭をよぎるのであるが、それよりも私の場合は中学の頃に読んだ斎藤茂吉の次男北杜夫氏の『どくとるマンボウ航海記』を皮切りに読んだシリーズが印象深い。そして彼の長男であるモタ先生こと斎藤茂太氏の精神科医としての名言を綴った『心が晴れる言葉』『気持ちの整理』などの著作も面白いと感じたものである。また孫は随筆家の斎藤由香氏とくれば齋藤茂吉...
2025.03.07 00:00偉人『エドゥアルト・グリーグ』春といえばジャンル問わず思い浮かべる曲が何曲もあるがその中からまだ取り上げていない偉人は誰がいるのかとあれこれ考えてみた。すると作曲家エドゥアルト・グリーグをふと思い出したのである。グリーグといえば『ペール・ギュント』を思い出す人も多いかも知れぬがグリーグはシューマンの音楽の流れを受け継いだ美しい曲とノルウェーの民族的音楽を盛り込んだ作品を多く作曲している。特に抒情小曲集第3巻『春に寄す』の美しい...
2025.02.28 00:00偉人『与謝蕪村』今回取り上げる偉人は与謝蕪村である。多くの人は蕪村が俳句人であるとの認知であろうが、実は画家としての実績もあり絵師として身を立てようとしていた時期がある。蕪村は同じ年の伊藤若冲の『動植綵絵』30幅を見て若冲には敵わないと悟り江戸絵師の道を断念した。それでも蕪村は絵師になることを諦めきれず、次は山水図の南画(水墨画)で身を立てようとするもこれまた天才絵師の池大雅の存在に道を阻まれ山水図も諦めた。しか...
2025.02.21 00:00偉人『種田山頭火』北海道旭川市に住んでいる頃、家の近くに『山頭火』という名の旭川ラーメン店があった。山頭火のように諸国を歩き回りラーメン道を極めた店主が開いた店なのか、それとも山頭火が愛した酒をラーメンに入れたのか、はたまた山頭火のように定型を打破し新しいものを作り上げたのかと色々想像したのであったが、単なる開業日が3月10日という語呂合わせだった。がものは考えようで看板を見るだけで俳人種田山頭火を思い出させてくれ...
2025.02.14 00:00偉人『聖ヴァレンティヌス』今日はバレンタインデーということでバレンタインデーの起源である実在した人物聖ヴァレンティヌスを取り上げる。毎年このヴァレンティヌス司教を取上げようとしていたのであるが、あまりにも古い人物で出自の情報が探し出せずどうにもこうにも記事がまとまらないということで先送りしていた懸案であった。しかし「やらねばならぬ」ということで視点を変えて記事にまとめてみた。では早速記事を記していこう。バレンタインデーの起...
2025.02.07 00:00偉人『中島董一郎』先日我が家にマヨネーズが無いことに気付いた主人が新聞でキューピーマヨネーズが今年度純利益を出す見通し記事を見付け「我が家は貢献していない」と言い出した。たまたまマヨネーズが切れただけだと言いたいところではあるが、マヨラーの主人の健康を考えて買い控えをしていただけのことである。キューピーといえばジャムやコーン缶詰でお馴染みの『アヲハタ』の存在を思い出す。お気付きの方がいるかも知れぬがキューピーとアヲ...
2025.01.31 00:00偉人?『クリストファー・コロンブス』前回取り上げた偉人がマルコ・ポーロであったことを受け今回は『クリストファー・コロンブス』を取り上げる。ただ彼を偉人として捉えるべきかどうか大いに迷うところだ。改めて偉人の定義とは何かを調べると「偉人とは歴史上優れた仕事を成し遂げ、多くの人から尊敬された人物」とある。では破壊、略奪、殺戮を繰り返し奴隷商人の顔を持つコロンブスを偉人に入れるべきではなく除外されるべき人物なのだ。とはいえこの記事を成立さ...
2025.01.24 00:00偉人『マルコ・ポーロ』「月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人也。船の上に生涯を浮かべ馬の口とらえて老をむかうるものは、日々旅にして、旅を栖とす。・・・表八句を庵の柱に掛けおく。」奥の細道の序文から原文までを子供と共に暗唱していた折、内容を理解した子供がマルコ・ポーロの話題を持ち出した。それ以来私の中では奥の細道=マルコ・ポーロになり、東方見聞録=奥の細道といささか奇妙な連想ゲームが始まるのである。24年というアジ...
2025.01.17 00:00偉人『レイモンド・アルバート・クロック』子供の頃三越デパートの帰り同行のご褒美として他の兄弟には内緒でこっそり牧志バス停近くのマクドナルドに寄っていた。子供ながらに「いつもお姉ちゃんだから」という我慢を強いられる私に気遣ってのことなのかと思いながら大好きだったチーズバーガーを頬張っていた記憶がある。私のマクドナルドの思い出といえば母娘二人っきりの記憶なのだ。しかしここ数年ハンバーガーを食べようかという気は起きずこれも年なのか・・・しかし...
2025.01.10 00:00偉人『小澤征爾』2024年2月6日に88歳で天寿を全うし新しい世界へ旅たたれた小澤征爾氏について語るには自分自身が若輩者すぎると感じつつも、是非とも小澤氏を取り上げたいという思いだけでこの記事を書こうと決めたのである。私が初めて小澤征爾氏を意識したのは子供の頃テレビで放映されていた番組『オーケストラがやってきた』であった。母と祖母が楽しみにしていた番組でなぜか私だけこの番組を観ることを強要されていたのである。そこ...
2025.01.03 00:00偉人『齋藤秀雄』齋藤秀雄氏は日本のチェロ奏者、指揮者、音楽教育者である。サイトウ・キネン・オーケストラの演奏を聞いたことがあるという方ならば齋藤氏の凄さというものを理解できるかもしれないが、多くの日本人は齋藤秀雄氏とは誰なんだろう?はて何をした人ぞ?と思っているに違いない。桐朋学園の創設者の一人であり、日本を代表する音楽家のレジェンドである。今回は演奏家を経て数多くの若き演奏家を育てた齋藤秀雄氏の教師としての立場...
2024.12.27 00:00偉人『アンドリュー・カーネギー 第3弾』2024年最後の偉人は告知通りアメリカの鉄鋼王『アンドリュー・カーネギー第3弾』としてアンドリューが勤勉にそして慈善事業に身を投じる土台がどの様に形成されたのかを彼と両親との関係から推測するブログとして締めくくる。