2025.12.19 00:00偉人『エグランタイン・ジェブ』『セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)』この名に聞き覚えはあるだろうか。1919年に英国で設立された国際NGOであり、子どもの権利を守り、すべての子どもが健やかに生き、学び、成長できるように支援し、現在は世界100か国以上で活動している団体である。その活動は緊急人道支援(災害・紛争時の支援)、保健・医療支援、教育支援、子どもの保護、貧困対策・生計向上支援、アドボカシー(政策...
2025.12.12 00:00偉人『チャールズ・ディケンズ』クリスマスといえば子供達に読むことを勧めてきた本『クリスマス・キャロル』がある。意地悪でケチな冷たい老人が幽霊たちの訪問を通して改心し、人間として成長していく心温まる物語で、クリスマスらしい「優しさ・思いやり・贈り物」の精神を深く描いた名作で幾度となく舞台や映画絵本にもなった作品である。それを書いたのがイギリス・ヴィクトリア時代の古典作家、そして当時の社会暗闇に焦点を当て、社会の底辺層の人々の苦貧...
2025.12.05 00:00偉人『フリドリッヒ・フレーベル No.2』先週金曜日に偉人『フリドリッヒ・フレーベル No.1』(記事はこちら)について記したが、なかなかフレーベルがモンテッソーリのように保育教育や家庭教育に浸透しないのか不思議に感じている親御さんもおられるであろう。保育を学んだ親御さんならばその学びの中で明治9年に東京女子師範学校附属幼稚園(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)の創設と同時に導入されたが、日本の近代化政策と「国民国家の形成」への優先、恩物...
2025.11.28 00:00偉人『フリードリッヒ・フレーベル No.1』1782年4月21日ドイツ・チューリンゲン地方のオーバーヴァイスバッハという小さな村でフリードリッヒ・フレーベルは誕生した。彼は世界初の「幼稚園(Kindergarten)」を創設し遊びを通した学びの重要性を説いた。彼の作った幼稚園制度はヨーロッパからアメリカそして明治時代に日本にフレーベル教育として導入され、恩物や遊びを中心とした教育が普及していった。今週の提案記事『SDGs4項目 質の高い教育...
2025.11.21 00:00偉人『中原中也』秋の只中みなさんはどのような読書を味わっておられるであろうか。かれこれ30年以上前に主人が仕事先からシドニー・シェルダンとハロルド・ロビンズの作品を数十冊持ち帰った。自分では試し読みの世界でしか手にしない作品であったが、目の前に山積みになると読まなくてはという衝動に駆られてしまったのである。テンポの速い展開、次々と起こる逆転、陰謀、裏社会、サスペンスに加え強烈な cliffhanger(続きが気に...
2025.11.14 00:00偉人『若山牧水』「私は文学者になる」「文学で身を立てる」と固い決意をもって文学の道を歩んだのが若山牧水である。自然を愛し、旅を愛し、そして酒をこよなく愛し、人生の哀歓を題材に多くの短歌を残した歌人である。
2025.11.07 00:00偉人『トゥールーズ=ロートレック』今回は月曜の提案記事『SDGs10項目 人や国の不平等をなくそう No.6』(記事はこちら)を受けて、愛情を注いでくれるはずの父親に障害を持っているがゆえ距離を置かれたフランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックを取り上げる。彼の作品は上流階級が軽蔑すべきとしていた歓楽街の様子やそこで生きる人々を描いていたことを頭の片隅に置いてこの記事を読んでもらいたい。
2025.10.31 00:00偉人『国木田独歩』料理をしながらふと芸術家や作品のことが頭を過ぎることがある。昨晩主人のリクエストにより肉じゃがを作ることになった。たまたま冷蔵庫から牛肉、じゃがいも・・・と出してふと国木田独歩の『牛肉と馬鈴薯』を思い出したのだ。「国木田独歩かぁ・・・」と連想ゲームが始まるのが常である。その連想ゲームが最終的にどこに辿り着いたかというと雑誌『婦人画報』である。国木田独歩と婦人画報と何の関係が?・・・婦人画報の創始者...
2025.10.24 00:00偉人『ヘンリー・マンシーニNo.2』初めての楽器が管楽器の場合バンドリーダーや作曲家、プロヂューサーになる確率が高いと言われるアメリカ音楽界でその王道を人々の信頼を集めて進んだのがヘンリー・マンシーニその人である。今回は前回の記事『ヘンリー・マンシーニNo.1』(記事はこちら)の流れでマンシーニが多くの仕事関係者からそして家族から愛された理由について述べることとする。
2025.10.17 00:00偉人『ヘンリー・マンシーニ No.1』先週の偉人『ニーノ・ロータ』(記事はこちら)を受けて同じイタリアの血を引く生誕100年の映画音楽家ヘンリー・マンシーニを取り上げる。彼はイタリア系アメリカ人の作曲家・編曲家・指揮者・ピアニストという多面的顔を持ち、映画音楽やテレビ音楽の分野で非常に高い評価を受けた人物である。ニーノ・ロータのように哀愁や物悲しさノスタルジックに溢れる作品とは異なり、とにかく多くの表情を持つ作品が多くその幅の広さに驚...
2025.10.10 00:00偉人『ニーノ・ロータ』秋といえば一年で最も寂しさや切なさを感じやすい季節だという。日照時間が短くなり気温も下がることから心細さを感じたり、人恋しくなり感傷という感情を引き起こすそうだ。中原中也の『曇った秋』や寺田寅彦の『秋の歌』、島崎藤村の『初恋』、ポール・ヴェルレーヌの『秋の歌(落葉)』など詩的な感傷作品を思い浮かべもするのだが、どうしても秋の風のように私の脳内を吹き抜ける名曲を思い出した。シチリア風の旋律に物悲しく...
2025.09.26 00:00偉人『未来の科学者』今週月曜の提案記事は『SDGs12項 つくる責任つかう責任No.5』(記事はこちら)を受けての偉人・・・誰にするか、ワンガリーマータイ(記事はこちら)、レイチェル・カールソン(記事はこちら)、マハトマ・ガンジー(記事はこちら)、若い世代で言えばグレタ・トゥーンベリなどがいるが、偉人記事の選択にもマンネリを感じ妙案はなかろうかと思案すること数日。次世代の子供を未来の偉人にしてしまえと閃いたのである。...