ようこそ
絵本とおもちゃの森へ
森の管理人シオです。
森には1000冊以上の絵本や数多くのおもちゃがあります。
その中から年齢に合わせたおすすめの絵本やおもちゃをすこしだけ紹介していきます。
絵本は3つの体験ができる
みなさん絵本とはどんなものでしょう。
子供たちにとり絵本は3つの体験ができる世界です。
1つ目の世界は、日々の生活の中で体験した事が絵本の中で同じように繰り広げられている実体験。
2つ目は近い将来きっと実現できそうな未体験。
3つ目がどう考えてもありえない実現不可能な想像体験です。
また、絵本の読み聞かせは、読み手の大人が子供との心のつながりを紡ぎ穏やかな時間を過ごすことで、親子の愛着をより一層深めることができます。
同時に絵本は子供の心に栄養をあたえ、知性を磨き、時に生きる糧を得、生涯にわたる読書の礎を作ることができます。
当教室では子供と保育者の双方にとり喜びに満ちた時間を共有してもらえるよう、繰り返し繰り返しの読み聞かせをお願いしています。
絵本は月齢、年齢、テーマーやジャンル別にわけ厳選した作品を取りそろえ貸し出しをしています。
読み聞かせは成長発達に合った本を
一方たのしいはずの絵本の読み聞かせに警鐘を鳴らす事実も感じています。
読み聞かせの重要性が叫ばれている中、近年の子供の身体未発達を起因とした視覚力の弱さや集中力の欠如が原因で、絵本を楽しめていない状況を感じます。
また、スマートフォンの普及で限られた範囲しか対象物が見えていない視覚欠損を起している子もいます。
時代とともに変化する環境は避けられませんが、人間の身体発達の観点からただ絵本を読みかせれば良いという時代ではない、その時がやってきています。
0歳児は月齢よりものの見え方、見える距離、見えるものの大きさ、色の認知や濃淡、固視力、追視力、聴力、首や腰の据わり、手先の発達などを十分に考えながら絵本を与えることが重要です。
当教室では身体の発達を十分に行いつつ絵本の取り組みも行える強みを遺憾なく発揮できるよう取り組んでいます。
年齢別おすすめ絵本
・0さい:「White on Black」「Black on White」
・1さい:「どうぶつのおやこ」「くだもの」「あかちゃんとあそぶ絵本」
・2さい:「おおきなかぶ」
・3さい:「三ひきのやぎのがらがらどん」
・4さい:「ひとりになったライオン」
・5さい:「いっぱいやさいさん」
・6さい:「めうしのジャスミン」
・教養絵本:「モネまほうのにわ」「はじめてのオーケストラ」
0さい
「White on Black」「Black on White」
生後1ヶ月は光の明暗のコントラストを感じているだけで、30cm先がぼんやりと見えているだけです。
認識できる色は白・黒・グレーと言われ遠くを見ているかのような眼球運動を行う時期です。
0歳児は月齢で視覚及び身体的発達が日々変化し、用いる絵本は多種多様となるため各月齢ごとに身体の発達の取り組みと併せてアナウンスと絵本の貸し出し行います。
1さい
「どうぶつおやこ」「くだもの」「あかちゃんとあそぶ絵本」
乳児から幼児期にかけての絵本は慣れ親しんだものを繰り返し見てたのしみます。
初見作品は子供が興味を抱くまでには手や口を使っての探索をたくさんさせる必要がある発達段階です。
名詞の認知が進み「なに?」「どこ?」「どれ?」の問いに対して指差しなどで答えを示します。
また絵本に合わせて体を動かしたり、食べ真似をすることもできるようになります。
出版社
▶︎「どうぶつおやこ」(福音館書店)
▶︎「くだもの」(福音館書店)
▶︎「あかちゃんとあそぶ絵本」(文化出版局)
2さい
「おおきなかぶ 」
2歳児は自我拡大のため指示や強制を拒むイヤイヤ期真っ只中です。
また運動発達の特徴として疲れ知らずの動き周りも激しくなるため、よほど絵本好きな状態でない限り絵本から距離をとるようになります。
そんな2歳時におすすめなのが「おおきなかぶ 」
身体を自然と動かす言葉のリズムがまるで協奏曲を奏でるような旋律に聞こえてしまいます。
そこへまるで絵本から飛び出してきたような大きなかぶは子供を興奮の渦の中に巻き込み物語の世界へと誘う画期的な名品です。
「絵本のうえにのってみたい」「ひっぱる真似をしてみたい」とまさに2歳児にぴったりの体験型絵本です。
出版社
▶︎「おおきなかぶ 」(青幻舎)
3さい
「三びきのやぎのがらがらどん」
この絵本はどこか謎めいた一見怖い絵本です。
2歳児には荒々しい筆致の絵が恐ろしく、トロルのぎょろっとした目力に怖がって泣き出す子や拒絶をするほどインパクトの強い作品です。
しかし3歳時は自立心も育ち友達間での力関係を感覚的に捉えるので弱肉強食の世界における命臭さや怖さを感じつつ心ひかれ夢中になるのでしょう。
「がらがらどん、すごーい」と強いものへの憧れを言葉にします。
3歳児の心の成長を実感できる作品です。
出版社
▶︎「三びきのやぎのがらがらどん」(福音館)
4さい
「ひとりになったライオン」
4歳児は大脳発達に伴い子供自身はその変化に大きく揺れ、不安や戸惑い葛藤を感じ反抗的な態度をとったかと思うと急に甘えてきたり自分でできることが増える反面できないと突如として怒り出したり、大人には考えられないような不思議な行動をとります。
しかし親に見守られながら失敗を糧に感情コントロールを学び、自立への歩みを進めます。
「失敗してもいいんだよ、また頑張ろう」この親子のつながりを感じている子はシマウマとライオンを自分に見立てているようです。
「ぼく、おうちでシマウマ。でもようちえんでライオンになるときもあるよ。だってライオンはつよいから。よわいライオンもいるんだね。」
絵本を繰り返し読むことで何かに気づく力を育む美しい作品です。
出版社
▶︎「ひとりになったライオン」(福音館書店)
5さい
「いっぱいやさいさん」
5歳は幼児から小児になる過渡期です。
言語能力が発達し自らの気持ちを文章的言葉にするようになります。
「なぜ?どうして?」知りたいと言う子供たちに内蔵された好奇心のエネルギーにホトホト困るものですが、この時期に美しい言葉や文章を芽生えさせる機会は絵本という文化的財産が大きな役割を担います。
その中でもこの作品はは比喩表現がとても美しく細やかな絵と調和で響き合う輝く文章を味わって欲しい作品です。
出版社
▶︎「いっぱいやさいさん」(至光社)
6さい
「めうしのジャスミン」
6歳は自分と他者の気持ちや立場を理解するできるようになると同時に周りを見ることができるようになります。
よって人と違うことをするのが「恥ずかしい」と思う感情が芽生えてきます。
集団行動や人に合わせることを学んでいる年齢ですが、人と違ってもいいんだよ、自分は自分で勇気を持って行動してもいいんだよということを伝えてもいい年齢です。
この絵本の集団心理を考えさせる深い内容は小学生高学年で考えさせてもいい作品です。
出版社
▶︎「めうしのジャスミン」(童話館出版)
教材絵本
「モネのまほうのにわ」「はじめてのオーケストラ」
教養という言葉は幅広く色々な捉え方がありますが、、当教室では日本に限らず世界の文化や芸術全般に接し理解し、創造し、自身の内面を磨くことへの一助になることを指しています。
特にお子様の感性に響くジャンルなら幅広く環境を整えても良い考えます。
この2冊の作品は大変よく描かれている作品です。
この作品に読み至るには絵画や音楽への興味や関心が育まれていないと難しいのですが、乳児期からご家庭で取り組んでいるとそんなに難しいことではありません。
また、お母さまの学びとして取り組む方もおられます。
出版社
▶︎「モネのまほうのにわ」(ベファーナの絵本)
▶︎「はじめてのオーケストラ」(小学館)
おもちゃは能力成長のカギ
子供にとって遊びは色々な能力を育てていくために必要かつ重要なもので、遊ばないと健やかな成長ができないと言っても過言ではありません。
また遊びに用いるおもちゃは身体や能力の成長、発達を促すのに欠くことのできない育ちの道具であり、良い学びの道具でもあります。
また子供自身が工夫しながら、多様な遊びにつなげることができるようなものが質の良いおもちゃです。
当教室は遊びを重視しますが遊ぶだけではなくおもちゃを活用し、身体発達への促しも重要視しています。
それは生後間もない頃からラトルを用いて視覚(固視・追視)や聴覚の取り組み。
生後2ヶ月から布製のニギニギを軽く掴むなど手や指の発達など各器官の発達を促すことをお母様に実践していただきます。
手や指が発達する生後4〜5ヶ月からは、おもちゃでなくても興味が湧けば手にしてみよう、触ってみようと掴んで握ることができるようになります。腰が据わり口・手探索ができるようになると当教室ではトレジャーバスケットを準備し、色々な材質のものや色、形、音、香りのするあらゆるものを与えます。
やがて口・手探索が十分に育つと物を使って遊びの世界へ自然と入っていきます。
ものを使って何でも遊びに変えてしまう力がついていき、やがて遊びの中で新しい発見を繰り返し自ら思考や判断をもとに、創意工夫し新たな世界を広げるなどして生きるために必要なことを見つけていきます。
おもちゃも成長に合わせてチョイス
教室では以下の項目を基準とし、こだわりを持って国内外のおもちゃを数多く取り揃えております。
それぞれのお子様の発達にあわせて貸し出しを行っています。
・おもちゃは心地の良いもの
・音色、触り心地がバリエーションに富んでいるもの
・適度の大きさ、重さがあるもの
・美しい色や形であるもの
・丈夫で壊れにくい安全性の高いもの
・同時に遊びの中で知的能力を育てる知育玩具
・脳科学の知見に基づいて開発された刺激を与える発達支援玩具
年齢別おすすめおもちゃ
積木を積めるようになるのは1歳半以降からとお考えの方が多いでしょう。
しかし積木は積むがスタートではありません。
また親が積んだものを壊させることも積木のスタートとは位置付けていません。
当教室での積木の取組は一つのものをしっかりと持つことができる生後5ヶ月以降からです。
この頃は手と目の供応動作が開始され、6ヶ月では目と手を脳の統合期を迎えます。
乳児はで探索だけではなく、とても敏感な口も使い積木を舐め舌触りを確かめ、また物の大きさや形、重さを五感で感じ取り積木に親しんでいきます。
乳児自信がリグノの円柱の丸みを帯びた形の心地よさや重さを手検索で感じ取り、親が立方体を積んで視覚で見せ、5ヶ月の発達である興味あるものに手を伸ばすことを利用し壊させ積木の五感遊びのスイッチを入れます。
正しく積木遊びは0歳児の発達に即した五感を活用させ促すことで、積木とは何かをしり1歳で積木を摘み始めるのです。
当教室の生徒さんは乳児期にトレジャーバスケット、発達段階に合わせたあらゆるおもちゃや教具、日常の様々な道具を活用し、生活動作を習得することで手検索を十分に行っています。
手から指先の微細運動で道具を扱う手の器用さのみならず、手や指に力を入れたり抜いたりする力加減を学んでこの「ネフスピール」に到達します。
手や指の力加減は物を積んだ時のバランス感覚を感じることができるため、あとは積み方の発想を子供自身が編み出していくようになります。
ネフスピールの醍醐味はバランス感覚で積むことや積み方の構成のみならず、崩れゆく時の美しさも目を楽しませてくれます。
男の子をお持ちの母様方はままごとで遊ばせるという発想が希薄傾向に感じます。
当教室では男の子はあえてままごとをさせるようお願いをしています。
しかし3歳からでは遅すぎです。
離乳食が始まる頃から絵本で食べ真似をさせ、果物マグネットで遊ばせ、ままごとセットで動作を学び、1歳半前後で人と関わり合いながらままごとの取り組みを開始します。
実は男の子特有の乗り物遊びは、一人遊びに近いため集中力はつきますが言葉を発しない傾向にあります。
一方ままごとは人とのコミュニケーションの土台作りや言葉の促し日常生活へ興味が芽生え躾もしやすくなります。
ままごと遊びは男女問わず質の高い遊びです。
ここに記してあるフランス料理のテーブルマナー遊びは、長らく子育てに関わりフランス料理を味わえなかった私の欲から誕生した遊びで、3歳半ではその成果を出しフレンチのコース料理を家族で楽しみ切りました。
ままごとを通して近い将来のリッチな時間を思い描いてみませんか。