2026.09.27 00:00絵本『ろくべえまってろよ』灰谷健次郎氏の作品は私にとっては父の存在を色濃く感じる作品ばかりです。例えば『兎の眼』『ひとりぼっちの動物園』『太陽の子』『わたしの出会った子どもたち』そして今回取り上げる『ろくべえまってろよ』は父に読んでもらった作品で、特に『太陽の子』では戦争の恐怖を父に思い起こさせてしまったことを大人になってから知り、『ろくべえまってろよ』ではコロナワクチン接種の待ち時間に二人で読んだことを思い出し懐かしがっ...
2026.09.20 00:00絵本『ある星の汽車』この絵本『ある星の汽車』は森洋子さんの作品です。私が書店で絵本をチョイスするときには、先ず表紙を見て受ける印象を想像しながらパラパラめくりを行います。その時点での印象は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を想像しました。次にすることは絵を細かく見ていくこと。すると多くの動物が汽車に乗車しています。そして意味深な駅を表す数字1681、1800・・・ここで理科的な知識が入っていると全ての動物が絶滅危惧種である...
2026.09.13 00:00絵本『いつものかばん』『いつものかばん』、どんなかばん?何が入っているのだろう?このかばんから何を取り出すのだろう、そしてどのような物語が展開されるのかと考えるとわくわくしてしまいます。私達がいつも使っているかばん一つをとってみても、その人の生活や思い出が詰まっているものです。芸能人のかばんの中を覗いてみるという番組が報道されている番組を見ると、その人ならではのものが出てきたり、その人の意識や日常のちょっとしたことが見...
2026.09.06 00:00絵本『大あらしだ!ハリケーンがやってくる』今年は台風が次々と発生しその進路に翻弄されながらレッスンを行なっている年になりました。今回取り上げる絵本『大あらしだ!ハリケーンがやってくる』は、アメリカのハッテラス島でのハリケーンに備える人々やハリケーンの情報を得るために活躍している人々、台風後に人々がどのように働いているのか、そして台風がどのように進んでいくのかを時系列で描いた作品です。つまりここ沖縄の人々が台風時にどのような備えや対応をする...
2026.08.30 00:00絵本『ヘンゼルとグレーテル』童話とは何かを考える時、いつも釈然としない思いがありました。現代の子ども向け童話作品では、恐怖や残酷さをかなり薄めている作品が多いからです。童話が生まれた背景を考えてみると、その時代は今ほど安全な社会ではなく、不安や恐怖を人間は抱えながら生き、童話ではその恐怖や不安を物語に変えて、最後にはその恐怖や不安を乗り越えて生き延びるという形が本来の童話の姿です。ヘンゼルとグレーテルもまた恐怖 → 試練 →...
2026.08.23 00:00絵本『めうしのジャスミン』このロジャー・デュボアザン作・絵、乾侑美子訳の絵本は、私が子供の頃に好きで読んでいた英語版の絵本です。少し調べてみると1973年に発表された作品で、日本では1996年に童話館出版から刊行されたようです。当時の日本ではなかなか見かけない作品で、ピンク色のジャスミンに心奪われたのがこの作品との出会いでした。
2026.08.16 00:00絵本『しぜんのぎもん』正式タイトルは『はじめてのなぜなにふしぎえほん しぜんのぎもん』です。この作品は、子供が日常で感じる「どうして?」「なに?」を、イラストを使ってやさしく説明する自然科学の絵本です。96ページのフルカラーでイラスト中心の作品なので、普通のストーリー絵本ではなく、好きなページを開いて「なぜ?」を1つずつ楽しむ図鑑と絵本の中間のような作品と考えて良いでしょう。
2026.08.09 00:00絵本『字のないはがき』この絵本の作者向田邦子さんが亡くなったのは私が中学生の頃、台湾での航空機事故でもうエッセイが読めなくなるんだと悲報に衝撃を受けたのを思い出します。そんな彼女のエッセイをもとに描かれたのがこの絵本『字のないはがき』です。
2026.08.02 00:00絵本『こんやははなびたいかい』人間の視点で見る花火の絵本は数あれど、動物の視点で花火を見た絵本をこれまで読んだことがなく、大変興味深い作品でした。花火に照らされた動物たちのシルエットも美しく、花火の表現も色々とあって視覚的にも楽しいものでした。
2026.07.26 00:00絵本『おたまじゃくしの101ちゃん』かこさとしさんの絵本は、からすのパンやさん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』シリーズでは我が子供も本当にお世話になった作品です。その中でも『おたまじゃくしの101ちゃん』はタガメやザリガニの出現で、おたまじゃくしの101を目玉焼きに、そしてカエルのお母さんと101ちゃんをおやこどんにとの言葉が出てきたので、子供達がギョッとしてフリーズしていたのを思い出します。
2026.07.19 00:00絵本『おかえりオオカミ』2020年イギリスで発刊されたこの絵本は、2023年に俳優の安藤さくら翻訳によって日本版に。アニメーションのような雰囲気が漂うイラストに心惹かれ、物語の扉を開くようにページをめくルト、そこにはウルフの冒険が始まります。オーロラの下、満月に遠吠えするオオカミたちの群れの美しさに心奪われます。
2026.07.12 00:00絵本『こころにいつくしみの種をまく』今回の絵本『こころにいつくしみの種をまく』はダライ・ラマ14世の書き下ろしです。彼ははチベット仏教の世界だけでなく、全世界の精神的リーダーとしてメッセージを発信し続けていますが、この作品は次の世代を担う子供たちに向けて、自らの幼い日々を振り返ると同時に、母から受け継いだ大切な教えである『慈悲の心』について記した奥深い内容です。