偉人『クララ・シューマン』
その道を究める人達に
共通することは
寝食も忘れるくらいに
好きなことに夢中になり
技術を磨き上げる
その努力に才能と
強靭な精神が加われば
どんな時代でも大成する。
クララ・シューマン
世界初の女性プロピアニスト
父は有名な音楽教師
娘を音楽界で有名にし
金銭を儲けあわよくば
貴族との結婚をも望んだ
一方母は娘の平凡な幸せを
心から願いつつも
封建的夫に耐えられず
クララ5歳の時に離婚。
クララは母のいない寂しさや
父が兄弟を罵倒する声を
打ち消すかのように
ピアノに打ち込んだ。
父の操り人形だと揶揄され
相当なスパルタ教育に
耐えることができたのは
ピアノが好きだという
その思いに尽きるだろう。
なぜクララがそこまで
打ち込めたのか。
彼女にピアノの手解きを
最初にしたのは
娘の平凡な幸せを願い
ピアノの楽しさを教えた
母の存在があり
父の厳しさとは真逆の教えが
彼女を支えていたのだろうと
勝手に推測する。
事実彼女が大勢の前で
初めて弾き賞賛された曲は
母がよく弾いてくれていた
モーツアルトのピアノ協奏曲
第14番変ホ長調
クララはその時の嬉しさを
書簡を出し母に告げている。
一般的に子は好きなことでも
辛いと耐えられないものだ。
しかし才能ある子は
その辛ささえも糧にする。
クララ・シューマンが
男尊女卑の封建時代に
パガニーニやゲーテ
メンデルスゾーンやショパン
一流人に賞賛されたのが
その証だろう。
クララ・シューマン
彼女の優れた資質と才能は
母から受け継いだもので
父の強い信念と個性から
技術よりも情操と感受性を
磨くことを学んだのだろう。
父母の両車輪が円滑に回り
健やかな子供を育てると
考えていますが
夫婦の対立した姿を見せず
それぞれの立ち位置で
子の幸せや才能を伸ばす事も
あるのだな・・・
両親の夫婦の形よりも
子とどう関わるのか
それも必要と再認識した。
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