おもちゃ『 Touch & Guess 』
「子は手を使うことにより心の扉を開ける」
教育や保育に携わる者なら常識的こと。専門家としてこの教具でその子の触覚統合の発達を見極めることができます。
触覚は本能的な触角機能。
原始と識別に分けられますが、識別が弱いと身体に触れられることを嫌がり、顔を拭く、歯磨き、耳掃除や爪切りなどを拒んだりします。また服や布団などへの素材に拘ることも見受けられます。このようのに原始的感覚が強い子には、指先や手を通して様々なものに触れ、その経験を識別させるように働きかけることが重要です。
では感覚統合を促すおもちゃを紹介。
日本の知育玩具メーカー エド・インターのタッチ &ゲス
手探りで形を言い当てるシンプルナ遊び、型はめ、ごっこ遊びができます。
感覚統合を行うと同時に、手や指先の器用さ、手にしたものをイメージする力、判断力、形の概念を養うことができます。
3歳未満だと視覚重視の発達のため、いきなりボックスを使用することは難しいといえます。先ずはものの名前や形を認識し手遊び、型はめへと移行し、最終的に触覚感覚の遊びに到達させましょう。
ブロックはシンプルな直線と曲線の上段、上段よりやや変化ある形の2段目、アウトラインが複雑化した3段目、類似性の高い複雑な4段目があり、触覚の取組みはこの順で進めたほうがよいといえます。
ボックスの両サイドから左右の手を差し入れ、手や指先で触れたものの形やものの名前を推測します。このおもちゃの良き点は、両手で探索ができること。秘密の袋のようなものだと片手になるため推測が難しくなります。
本格的にボックスの中に手を入れることができるのは3歳ごろ。
それまでは物が見えない状態で物を触ることができず、見て確かめようとします。中には箱の中に手を入れることを拒む子もいます。無理をせず箱の中を見ながら手を入れることから行いましょう。特に原始が優位に立っている場合は注意が必要です。
箱の中に手を入れることができるようになると、先ずブロック1つから開始。判断の手助けのためプレート台座をボックスの上に2つ置いておきます。
判断が容易にできるようになれば、一度に数個入れて行うことも可能になります。子の年齢、発達に応じて使用ブロックの段階や数を増やしていきましょう。
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