おもちゃ『ボタンパズル・マニマル、のりもの』
おもちゃをどう使うか・・・
子が自由に遊んでいる自主性を重んじているご家庭が殆どではなかろうか。保育はそれが土台でよいと考える。
しかし保育の延長線上には必ず学習が存在するわけで、遊びがやがて学びにかわるのだ。よって保育時期の子の発達遊びから教育へ移行する混在時期をどう意識するかで、教育の質が大きく変わるのだ。
今回はこの『ボタンパズル・アニマル』でこのことを考えてみる。
このおもちゃは1~5歳までの使用。
1歳児にはボタンで遊ぶ促しをし、手の平でボタンを包み込んでいるのか、指先を使用して掴んでいるのかを見極めます。
この年齢は口でどんなものかを舐めて噛んで確かめたり、投げて転がし空間的広がりを楽しみます。直径5cm平らな形のため誤飲の心配が少なくなります。
1歳半頃になると並べ始めますが、この頃に色を意識した働きかけを行い、色並べの刺激を与えましょう。
また自由に積んで壊して楽しんで、積木の種蒔きもしておきます。
2歳になると色の認知が進みます。
異動分別の促しの延長線上に種類分けがあり、差の先が算数の学習です。子の発達を観察していると、本能的遊びの中に算数を意識したような遊びを自然と繰り広げています。その様子を見逃さずにいると、発達に即した遊びが教育の世界に入る瞬間を見ることができます。その時が間髪入れずに能力を一歩進めるタイミングです。
2歳は一人遊びを充実させる時期です。自由にボタンを配置させてもよし、ままごとやごっこ遊びを楽しんだりと、遊びの枠を超えて発想豊かに一人遊びを実践させましょう。
色や数唱の種蒔きをしていると、2歳半ではその両方を思考しマッチング遊びが可能となります。
3歳になると1~5までの認知も進みます。個人差があるのでどんどん進めることができる場合には、楽しさを獲得させながらその能力を伸ばすことが必要です。
教え込むのではなく、発達と能力を鑑みて遊びながら好きになることを重要視します。
アニマル以外に『のりもの』もありますが、数の視覚認知には『アニマル』が適しています。
遊びだけに特化する、または遊びを蔑ろに教育を重視するなど2通りに偏ると、必ず歪な発達になることや遠回りで時間のかかることになります。これまでに幾度もお伝えしてきましたが、バランスが重要なのです。
楽しい遊びの土台に教育を積みあげていくことが理想で、それらを実践していくことが伸びに繋がっていきます。
そのためには遊びと教育の混在期にバランスの良い働きかけと豊かな遊びが重要なのです。ですから良質のおもちゃを使用するのです。
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