提案『はじめの一歩は豊かなものを』

新型コロナの渦中にありリモートによるレッスンや入室の延期をお願いしており、これまでのようにじっくりと話をし、またお話を伺う機会も儘ならない状況下にあります。

この先行き不透明な時勢下に於いて不自由なりに新しいものの生み出しを模索し、今何をすべきかを淡々と考えてまいりました。

結論を申し上げますと、子育ての提案や助言を展開する場を設け、少しでも前進するための道しるべになればと毎週月曜に『子育てサジェスチョン』を行います。

今回は初回ということもあり誕生直後の数時間に実践すべき重要なものは何かということを書き綴ります。


子はどの子も母親の子宮内で大切に守られ育まれて誕生します。

外界に出てからは瞠るような成長を遂げ成長しますが、お世話をしてもらわなくては生きていくことはできません。

そのお世話もさることながら人間らしく成長するために欠くことのできないものが親子間の絆(心の結びつき)です。

新生児と親の強い絆を作るのに最も重要な時間が、誕生直後の数時間にあることは医学的見地から明らかになっています。誕生直後の肌と肌を触れ合わせるカンガルケアーと言われるスキンシップ方法は、親子の絆の強い結びつきを行うための最たる方法であることは言うまでもありません。

とりわけ母が子の世話を誕生直後からどの程度行い、親子で共に過ごした時間の長さで、その後の子育ての質と程度が大きく左右されることがわかっています。

更に多くのスキンシップは親子の絆以上に様々な記憶を子に刻ませていきます。例えば母の声、母の温もり、母の笑顔、母の香り、母乳の味。子は見るもの、聞くもの、触るもの、嗅ぐもの、味わうもの五感をフルに活用し感じ、経験したこと全てを深く記憶として刻んでいくのです。

もうお分かりだと思いますが、子は大人と同じ感覚を有する完全な一人の人間なのです。その五感をもとに記憶の芽は勿論のこと様々な学びを実践してるのです。

子が人生の第一歩を歩みだした数時間、数日、数ヶ月、一年、数年・・・とその時々の発達や成長に必要なベースとなるものは、高価なベビー服やベビーベッドでもなければ、高機能なベビーカーでもありません。物にもお金にも換算できない愛情に他ならないのだと断言いたします。

これからご出産をご予定の方は、先ずは我が子を確りと抱く、体に触れる、頬や髪を撫でる、小さな指や手に自らの指を握らせることを行い、育みの感情が湧き出て来るまで実践してください。必ず豊かな感情が親子で獲得することができます。

出産はゴールではなく、親子で幸せになるための入り口なのです。




Baby教室シオ

ほんものの学び。今必要な学び。乳児期から就学期までを総合プロデュースする沖縄初の乳児のためのベビー教室です。