提案『子供の脳発達』

脳発達については右脳や左脳の働きや賢い子が育つように発達させることに注視しがちです。がしかし脳発達には生命維持と身体的脳発達、知的脳発達、心的脳発達の3つの段階があり、その発達には子供の生活と環境、年齢、発達時期が深く関係しています。

子供の脳が急激に発達するのは誕生~6歳までといわれます。そうすると6歳までに良いとされることを取り入れようと特定の習い事や学習などありとあらゆる習い事のはしごをなさっている場合があります。当教室もその部類に入るとお考えの方がおられるようですが、実はあらゆる能力の土台作りは乳児の1年に凝縮されていることが経験上分かっていました。細々としていた乳児教育に本腰を入れるべきだと3歳以降の新規入室の生徒さんで痛切に感じ、ベビー教室に切り替える決断をしたのも矢も立てもいられない思いと乳児からの入室者の成功体験の裏付けがあってのことです。

今回は教室開校の根底にある脳発達の概要と順番について記していきます。

脳は人間が生きていくために身体全体の司令塔としてあらゆる機能をコントロールしている最も重要な器官です。大きく分けて3つの部位で構成されていることを認知しておきましょう。

1、知的活動(思考の中枢として感情や記憶)を司る大脳

2、運動機能や平衡感覚を司る小脳

3、基本的な生命活動を司る脳幹


ここから本題に入りいます。


《 生命維持と身体的脳発達 》

先ず乳児の脳発達にとって真っ先に重要なのは生命維持と身体的発達です。

寝る、起きる、食べるなどの生きるために行う規則正しい生活を送ることが脳発達に重要であり、それは5歳まで確りと行い脳発達の質を上げることがその後の成長段階における伸び代の大きさに関係することも研究から明らかになっています。

昨今大人の都合で夜更かしや睡眠時間のばらつきがあるケースが増えています。レッスンをしていて違和感を感じる場合は必ず生活リズムの崩れが関係しています。この規則正しい生活無くして良質な脳育ては無いと思っていただいて構いません。とても重要なことです。

また視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感を通した体験も誕生時から脳にたくさんの刺激を与え、脳内で今後使用する回路を作り出しいくため、乳児が劇的に発達する身体運動と合わせて行うことが望ましいといえます。この五感の詳しい内容については来週月曜に行います。

《知的脳発達 》

知的脳発達は1歳~18歳頃までといわれ長期にわたります。

乳児が声を発することに始まり言葉を覚え発することができる言語に関すること、手や身体を使用した微細動運動の獲得、小学校以降から18歳までの学習期に急激な発達を遂げていきます。この知的脳発達時期に刺激を与えスポーツや芸術的開花をさせることができます。

教室では3歳になるまでに入室した生徒さんに限り小学校2年生までをお預かりすることになるので、学習期の土台作りまでお手伝いすることになります。


《 心的脳発達》

心的脳発達は10歳前後で身体的脳発達と知的脳発達をを結びつける役割を果たします。しかし感情の芽生えは乳児期からです。躾と深い関係性があるため困らない、苦しい状況下に親子で陥らないよう学んでもらう取組みを1歳以降から実践していきます。私は乳児に癇癪という感情を身に付けさせるべきではないと考えています。しかしこの癇癪は育て方を間違えると直ぐに身につけてしまいます。癇癪を起して感情コントロールができなくなることのないように、大人が見極めて肯定的躾と問題を解決する方法を獲得するように導く必要があります。感情から理性へ移行する時期が10歳前後ですがその前に美しい行動を身に付けさせるよう導き、心的脳発達の時期を迎えましょう。


乳児期から幼児期にかけて脳を発達させるためには以上の3つの段階を踏んで構築していく必要があります。普段の生活に加えてすべきことが多いことは当教室の特徴かもしれません。しかし皆さん日々修正を重ねつつ、小さな一歩を見落とさないように歩を進めておられます。人間誰しも完璧ではありません。完璧にできる人間もいません。しかし少しでも、半歩でも前進している親子ならその対価は必ず与えられます。何も行動しない人のところには何の結果もおきません。でも子供に愛情を注いだ分だけ必ずギフトはあるものです。




Baby教室シオ

ほんものの学び。今必要な学び。乳児期から就学期までを総合プロデュースする沖縄初の乳児のためのベビー教室です。