おもちゃ『ベジタブルガーデン』

今回はマザーガーデンの野菜やきのこを育てるおもちゃを取上げます。

ファーマーに成りきって植物を育てたり、絵本『大きなかぶ』を捩って「うんとこしょどっこいしょ。まだまだ大根、人参・・・はぬけません。」と収穫遊びもできます。

常々感じていることですが、季節を感じ自然の事象に触れ、それを受け入れ生活し遊び、動物を可愛がり植物を育てる環境に身を置くことができる子供は、目の輝きがあり表情が明るく豊かで、表現力・観察力・思考力などに優れているだけではなく意欲もかなり高い傾向があります。このような場合にはおもちゃを使用せずとも実体験から多くのことを学んでいるので、体験をしていない場合との間に育つ力の差は歴然たるものがあります。

時代の流れでしょうか野菜のカードを見せ名前を認知させて満足するケースは減ってきましたが、スーパーや八百屋さんに出かけて野菜を見て手にさせたり、プランターにミニトマトを植えて育てさせるなど体験を重視させるご家庭が増えてきました。

それでも悲しいかなトマトが土の中で育つことや人参、玉葱が木に成ると話す生徒さんがおられるのも事実。この差はなんだろうかと考えると、子供の成長と時間や手間を掛けることを天秤にかけた場合結果なのでしょう。

経験や体験が伴わないということは、野菜がどのように育ち実を付け、そこに集まる昆虫たちの営みや収穫するまでのわくわく感や収穫の喜びなど成長させるることもそこから発生する色々なものへの興味や関心も育ちません。誕生から6歳までに五感を使った経験をさせることで脳が育ち、観察力・表現力・思考力・発想力・好奇心・意欲などが育つのです。五感を使う機会を設けないことは、みすみす脳の育つチャンスを逃しているとさえいえます。これは大変勿体ないことです。

このようなおもちゃを使用するときには体験が伴い、その体験から得たことを親子や兄弟姉妹で話ながら楽しみ、また新たな体験へと繋がる遊びをフォローするものであってほしいと思います。

野菜はマジックテープになっているので土台から外してカッティング遊びを行ったり、井戸からの水汲み遊びとしても楽しめます。井戸・・・先日紹介した2月9日記事の『壁掛け円盤重さ遊び』の定滑車について会話を楽しむこともできるチャンスです。子供は難しい言葉が大好きです。定滑車という言葉を教えておけば中学生で学ぶ運動とエネルギーで物理に興味が沸くかもしれません。

親は子供の人生の土台となる土地を耕し種を蒔き、時に水や肥料を与え、病害虫から守り、暖かな陽の光となって照らし、時には冷たい寒風を吹き付ける役目を果たさなければなりません。まるでファーマーのようです。子供の人生にどれだけの種蒔きができるのでしょうか、そう考えるととても誇りある尊い仕事をしているものなんですね。

Baby教室シオ

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