提案『寝る前の儀式』

多くのご家庭が寝る前の儀式として読み聞かせを取り入れているのではないでしょうか。一日を締めくくる時間は親子にとって特別でゆったりとし、夢を膨らませるひと時であってほしいと思います。

ところがなかなか寝てくれず毎晩てこずるという話を聞きました。寝るのが嫌な理由は様々です。例えば生活リズムのずれで朝おきるのが遅い、お昼寝をし過ぎた、興奮するような出来事があった、疲れすぎて眠れない、親ともう少し過ごしたい、寝た後に楽しいことが起きるのではないかという期待などの理由があるかもしれません。

子供をスムーズに寝かしつけるためには、『子供の生活リズムを整える』『寝やすくする環境設定をする』『寝る前の儀式として読み聞かせを行う』の3つが重要だと考えます。

早寝早起きの生活リズムを整え実践すること、寝やすい温度設定や照明の灯りを調整する、心地良く読み聞かせをして安心して眠ることが出来るように努めましょう。

今回は読み聞かせについて話を進めます。


すんなり寝てくれるように絵本の読み聞かせを儀式にします。夕ご飯を食べて、歯磨きをして、お風呂に入るという過ごし方を大凡の時刻を目安に行い、出来るだけ午後8時~9時頃には絵本を手にベッドに入り、読んで寝るということをルーティーンにします。

毎晩同じことを大凡の時刻で繰り返すことで習慣化することで先の見通しがつきやすく、安心して静かな時間を迎えることができます。睡眠導入剤が絵本ということはとても幸せなことです。絵本によって子供に掛ける言葉を小粋で洒落た、時にはエスプリ的でエッジの効いたものにし誘っててみてください。「春の列車に乗ってお花見の絵本読んでみよう」「鷲になって大空を羽ばたく冒険に出ようか」「魔法の絨毯に乗ってアラジンの世界に行こう」「まんまるお月様をうさぎになって眺めにいこう」など絵本の世界の扉を子供がそっと開けることが出来るようにすることが大きな鍵を握るように思います。

ここで就寝時の注意点を幾つかお教えしておきます。

1、何冊読んだら寝るのですよという決まりごとを設けない。

私の経験上その決まりごとに則って就寝前に絵本を読むと、読んだ冊数に拘りを示したり、折角の絵本の世界が豊かに広がらないことがあります。また親御さんも寝かしつけのツールとして考えるようになって義務的な行為になります。


2、興奮を誘発するような作品は避ける。

できるだけ興奮するような作品を読むと眠りに支障がでます。そのような作品は日中読むようにしましょう。どうしても読んで欲しいという要求が出たら静かな世界観やゆったりとした読み方に変えましょう。


3、絵本を何冊も読んでしまい眠らない場合は、目を閉じ絵本の世界を想像し引き込む。

興奮するわけでもなく読んでも読んでも眠りにつけない場合は、目を閉じ読んだ絵本の世界を想像させます。そしておでこと瞼の上を優しく撫でながら絵本の世界を想像するような声掛けを行います。すると不思議なことに眠りに誘われます。


今となっては子供と絵本を読んだ時間はかけがえのないものでした。もう一度その時間が取り戻せるとしたらあの作品もこの作品も読んであげたいと思います。今皆さんはかけがえのない時間を過ごされています。どうぞ豊かにまたとない喜びと輝きの紡ぎの一時を子供の記憶の宝箱の中にしまえるようにしてあげましょう。


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