提案『乳児期から繋がる学習土台』

今回は『学習期間とはいつからか』と言うことをお伝えしていきます。多くの方は就学期間の小学校入学から学習が始まるそうお考えではないでしょうか。

しかし多くの生徒さんとそのご家庭の様子を鑑みると就学年齢よりももっと以前から、乳児期から学習が始まっていると考えています。

乳児は毎日世話をされながら多くのことを感じ体験し学んでいます。ご両親の語り掛け、その他耳から入る情報により言葉を覚え、その意味や概念、感情、思考、記憶、予測へと繋がり驚異的な学びを獲得をしていきます。また乳児から絵本の読み聞かせに取組むことで多くの言葉を覚えながら、幼児期へと言語性を繋げていくことができます。乳児期に言語の働きかけの偏りや不足が出てきてしまうと意欲や好奇心、物事に対する関心も希薄になる傾向があります。

幼児期では乳児期に獲得した言語性を土台にあらゆる能力を積みあげる時期に入ります。

絵本を読みながら書いてある文字に興味を持ち始めたり、絵本を通して知ったことを経験や体験で確認したりまたその逆もあります。また日常生活でお菓子の大きさや数を気にしだしたり、順番にこだわったりと学習に関係する土台作りが自然発生していく時期でもあります。学習を教えるのではなく自然と生活の中から学びとっていく幼児期にならではの学習が展開されていきます。

そして児童期は幼児期で培った様々な能力を駆使してより深い学びへと入っていく時期を迎えます。このように乳児・幼児・児童期の学習は学びのバトンを渡し繋がっているのです。

今でこそお受けしていませんが年長になって慌てて読み書き計算をどうにかしたいと入室希望される方がおられます。学習ついて関心を寄せることは子を持つ親なら誰でも頭の片隅にあることでしょう。しかしながらそうなると学習の強制でしかなく、親子でものすごい負荷に耐えなければなりません。本来はそのような学びの姿ではなく、親子で共に学ぶことを多いに楽しみ謳歌することに親子本来の学びの姿があり、そうあるべきだと取組んでいます。

また幼児期はのびのび育てるんだと学習に関することを敢えて控える方がおられますが、実はその考え方もバランスの悪い結果へ繋がっていく可能性をはらんでいます。そもそも乳幼児期にのびのびと育てることや遊びに学習はいらない、学習に遊びは不要だという両極端の考え方に賛同できません。偏りのある考え方は子供の選択肢を狭めるだけではないでしょうか。

学習の捉え方にはいろいろなパターンがありますが、大きく分けて4つの方向性があるように思います。常日頃私が望ましいと考え伝えているのは④です。

① 乳児だから学習は時期尚早と思い断片的成長だけを見ている。

この場合はのんびりしすぎて伸びるタイミングを見逃すことが多いのが特徴です。


② ご両親のご職業が関係し乳児期から就学後の学習を意識し早取りを実行する。

乳児期から学習を意識しすぎた働きかけを行うため感性を育てることが不足しがちになる傾向があります。


③ 乳児期や5歳位まで学習について考えず、年長児になり慌てて学習を詰め込まなくてはならない負荷がかかる。

実は一番避けたいのがこのタイプです。かなりてこずり親子共に辛く厳しい現状が待っています。

④ 乳児期から児童期までをしっかりと捉え余裕を持って親子遊びや学習を獲得していく場合

私が一番理想的だと考えているタイプです。いずれは来るであろう学びを常に頭の片隅に置き会話や絵本の読み聞かせ、日常生活、遊び、芸術的取組み、運動などに落とし込んでいく方法です。そして最も重要なのは親子共に学ぶということ。親御さんの教育に対する熱量や学びを学習に押し留めないこと、子供だけに学習を押し付けず共に学ぶという姿勢が子供の能力に深く大きく関係しています。

改めてお母様形にお伝えしたいことは、『全ての学習の土台(基盤)は乳児期からスタートし、幼児期の様々な経験体験を通して多くの力をつけ、児童期にバトンを受け渡す』一連の流れがあることを再認識いたしましょう。

Baby教室シオ

ほんものの学び。今必要な学び。乳児期から就学期までを総合プロデュースする沖縄初の乳児のためのベビー教室です。