教具『足し算ボックス』
数の取組みをいくつもこなして数年かけて足し算に辿り着きますが、日常の生活の中に数の増減をどれだけ落とし込んでいるかで好き嫌いが決まる傾向にあります。無理なく勧めることが望ましく数がイメージができていると計算が楽しくなり、数式に移行しても桁数が増えてわくわくしながら楽しく学べます。
よって算数を好きにしたいのなら、苦手にしたくなければ日頃から数に親しませることが大切です。種蒔きをして待ち、子供が数を求める敏感期が来れば自ずと数を算数の学びを獲得していくものです。数や算数の敏感期については6月の子育てサジェスチョンでアナウンス予定をしています。そちらもご参考になさってください。
先ずは足して10になる簡単な計算を各段ごとに数式と答えのマッチングを行います。この教具を使うには計算をマスターしているか、後一歩でマスターするというレベルに達していることが望ましいといえます。指を折りながら数えているようでは楽しくない教具となってしまします。
次に一の位の繰上りに入ります。数式を見て答えを出せるようにするためには、位取りの理解をしつつ数の操作も同時に行い理論立てを理解してから使用する教具です。
数の順にチップ並べをし計算式を完成させたり、ランダムに行うことも行います。
小学校低学年の学習は幼児期までの生活の中にある遊びを学習に結びつけたものです。就学後に算数が苦手と言う場合には、数概念のイメージができていないことが殆どで、尚且つ生活の中で数を意識することが無いことが大きく関係しています。
また計算が面倒で楽しみを見出せない場合には、何でも安易に答えを求めるという思考や物事に対して努力をする経験不足が影響しています。子供は本来できないことをできるようになりたいという気持ちがとても強いものです。その思いをしっかりと形にできるように子供の発達の敏感期である最良のタイミングを理解し見守り、励まし、少しのサポートで身に付けられるようにと考えなければなりません。大人が子供のできないことに手を貸すことはとても容易いことですが、そのつけは必ずハードルが高くなることを心しておきましょう。じっくりと時間がかかってでも子ども自身の手で何でもさせるようにしましょう。
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