教具『10枚のりんごの木』

1~10までの数の概念を理解するための教具です。レッスンでは数の取組み以外にも微細運動としてピンを差し込むこととして使用することもあります。

りんごの木の板全てに10個の穴が開いていて、それぞれに数字とその数のドッツが記されています。10個全てに差し込みたいくなりますが、概念を理解しているまたは理解しつつある段階で反復練習し概念定着をはかります。


数字を読んでピンを数えてから差し込んだり、ピンを差し込みながら数を数えるなどの方法があります。楽しみながら笑いながら取り組むことができると学習の要素が遊びに変化しとても良い結果を生み出すことに繋がります。

この教具の使用に際してはいろいろな使い方ができます。

りんごの実ということになっていますが別の果物の木として考えてみることもできます。みかん、柿、桃、葡萄、梨など少し見方を変えて知識をインプットする方法も行います。

また物語を作って数の増減を楽しむ方法もあります。この方法を掘り下げていくと足し算引き算の土台作りと文章問題を作る練習にもなります。この教具の良いところは使い手によって自由にお話が作れて数操作ができることです。

例えば、りんごの木に実が10個成りました。やがて青りんごが熟し赤くなり、そこへサルがやってきて2個食べてしまいました、りんごは何個木に残っているでしょうか?

またAさんの家のりんごの木に3個、Bさんの木には10個、Cさんのは6個実をつけましたが2個カラスに食べられてしまいました。全部でなんこの実が付きましたか?など幾らでも想像を膨らませて問題文が作れ数操作ができます。教具の使用ですが楽しいと思える遊びにすることが本当の力を身につけになると考えます。

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