絵本『地面の下には何があるの?』
今回取上げる絵本はどんどん伸びる仕掛け絵本です。表紙を手で触るとでこぼことした凹凸や一部光沢があり興味や好奇心をかき立ててくれる作品です。
仕掛け絵本ですが普通の絵本のように捲りながら読み進めることができます。
表紙を捲ると人間が住むために作った地面下の配管や下水道に地下鉄が描かれ、粘土層・岩盤・堆積岩・石炭・花崗岩・火成岩の地層へ到達し、やがて地球の地殻・マントル・外核・内核へと到達します。地学の学びを絵本から想像することは楽しいものです。きっと宮澤賢治がこの絵本を読むことができていたなら興奮したかもしれません。
実際に全てのページを引き出して伸ばし地球を想像できそうな体感型絵本にもなる仕掛けです。
内容は地層についても記されています。初めて耳にするであろう堆積岩・石炭・花崗岩・火成岩などの多少難しいと思われる言葉も子供にとっては新鮮です。自分の足元の下にどのような地層があるのか想像をめぐらせたり、実際に地層探しをされてみることも良い体験になるかもしれません。
折畳むとこのようになります。地球の構造については別途教具及びプリントで使用し取組みを進めることが可能です。庭の土をスコップで掘ってみることでいろいろな発見を足元から感じることも面白いでしょう。
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