絵本『ぼくのジィちゃん』

運動会が行われる時期や敬老の日が近くなると小学校低学年の読み聞かせ絵本として使用されることの多い作品。一見冴えないおじいちゃんのように思われますが、読み進めていくと子供達に大うけのジィちゃん物語です。

走ることが苦手のヒロシくんは運動会に向けてかけっこの練習をしてきました。がしかし速く走るれるようにはなりません。運動会の前日田舎からやって来たおじいちゃんは、ピンク色のテーシャツを着てどこかかっこ悪く見えてしまいました。

そんなおじいちゃんに走るのがクラスで一番遅いことを相談します。おじいちゃんからのアドバイスは当たり前のことや役に立ちそうにないことばかり。期待したのが間違いのような気になってしまいます。

とうとう気が思い運動会当日になりました。ヒロシくんは案の定徒競走はビリ、そしてPTA対抗のリレーに出るはずのお父さんが急きょ会社に呼び出され、お父さんの代わりをおじいちゃんが走ることになりました。友達におじぃちゃんの出場を冷やかされ、またPTAの関係者からも残念で諦めかけた言葉が聞かれます。

ところがリレーが始まると一番遅くバトンを受取ったはずのアンカーのおじいちゃんにバトンが・・・おじいちゃんの出場に笑い声が上がっていたはずが、どよめきに変わりやがて応援の歓声があがります。さてさて結末は・・・絵本を読んでのお楽しみ。

人には隠れた人生あり。意外なおじぃちゃんの人生が隠されその事実を知ると納得してしまいます。人生の大先輩の物語に励まされる一冊です。子供達それぞれに自身の祖父のかっこよさを見つける機会になればいいなと思います。



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