絵本『ゆりちゃんのおひなさま』

行事絵本を掲載する場合には行事本来の意味を理解するための作品、行事に関係するアイテムに焦点を当てたもの、行事育に関係する料理や工作の作り方を記したもの、そして創作的物語などこれらの幾つかの切り口で作品を分け掲載本を選んでいます。今回はひな祭りの空想物語となります。

この『ゆりちゃんのおひなさま』は表紙からも分かるように人物の表情がユーモラスで楽しい物語が始まりそうな予感がします。目は口ほどに物を言うという諺がありますが、登場する者たちの目力が面白ろさを倍増させ子供心を掴んでしまいます。

小さな女の子はぬいぐるみに名前をつけがちですが、主人公のゆりちゃんも御多分に洩れず人形たちに名前を付けてあげます。そのお礼にと人形の屋敷に招かれたゆりちゃんが古の遊びを堪能し時を過す楽しさが描かれています。


さてここからは雛人形の呼び名の間違いについて少しお話いたします。

多くの子供たちはお内裏様を男びなと間違って認識しています。お内裏様とは男びなと女びなの両方をさす言葉で間違いに気付かない大人も多く、日本の伝統行事であるにも拘らず正確さが失われていくことが残念でなりません。このような間違いが生じたのは童謡『うれしいひなまつり』の歌詞が間違っていたことに由来します。子供達には正確な言葉を伝えることもお忘れなきようお願いします。出版社にはすでに伝えていますがどうなったでしょう?ふとそう考えながら毎回ひな祭り絵本を気を付けて読む癖がついています。時代の流れではなく日本の伝統は確りと守ることが大切なのではと感じています。

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