身体発達『生後1ヶ月からの視覚への働きかけ』

乳児が胎児の時から外界の音を聞いているということは承知の事実です。新生児100人に対して1~2人が聴覚異常をもって誕生するそうですが、ご出産を控えておられるお母様には出産後(入院中に)必ず新生児聴覚スクリーニング検査を受けていただくようお願いをし、退院後母体の回復と共に視覚重視のトレーニングを何よりも優先して進めていきます。

 

乳児を手に抱くと赤ちゃん特有のやわらかさと温かさ純粋無垢な透明感で清らかな気持ちになりますが、なるべくお父様には新生児を抱くことで父の中に芽生える母性を芽生えさせてほしいと考えます。

先日、お父様がNくんをあやす動画を拝見したのですが『あははは・・・あはははは・・・』とお父様の呼びかけに対して声を出して喜ぶNくんの笑い声に驚かされました。接する頻度の高いお母様にこのような反応をすることは比較的容易に見受けられますが、お父様とのコミュニケーションに於いてこのような反応が見受けられることは、それだけお父様から心地よい愛情を注いでもらっている証なのです。是非とも父性性の中にある母性を芽生えさせてほしいものです。

では本題に入っていきましょう。生後0ヶ月は感受期といって目は薄っすらと光を感じる程度で、その後少しずつ頭が動かせるようになるとやわらかな光や明るさを求めていきます。私たち大人は対象物を両眼視しているのですが、乳児は片方ずつの目でものを見ることを少しずつ行っています。聴覚異常がなければ耳の機能発達はほぼ完成されています。よって視覚のトレーニングに入っていかなくてはなりません。


ここで聴覚と視覚の関係性を少しお話しておきましょう。

新生児の時期は1つのものに集中する時間が相当短く気をそらすものがあると、すぐに反応するという特徴があります。全ての音を拾いとってしまう時期なので視覚を育てようとしているのに声をかけながら近寄ると声や音に集中してしまい、見ることに集中できない状況にしてしまいます。お母様の足音や近寄ってくる感覚は感じているので生後0ヶ月の視覚への働きかけ子供の側に行くときには、『声を掛けずそおっと顔を近づけじっーとお母さんの顔を見せます。』焦点を当ててものをじっと見る固視は成長していくうちにものを見る力や集中力に繋がり聞く力にも大きく関係してくる重要な働きかけなのです。そして最も近づいた段階で声を掛け、にっこり微笑んであげましょう。そこからは思う存分、お話をしてあげてください。

するとNくんのように小さくてもお母さんの顔をじっーと見ることができるようになります。顔を近づけ止める距離については、抱いて授乳する時とほぼ同じ距離がベストです。

※要点だけをまとめるためだけのブログとなっており、 この内容以外にも注意点が多々ありますが省いております。 レッスンではご家庭の保育環境を聞き取りアドバイスを行います。

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