絵本『北をめざして』

北極を舞台に世界中の動物たちの大移動で自然界の壮大な仕組みを知ることができ、現在の北極の置かれている環境問題を我々に問いかけている絵本です。

幼児にとってはこの絵本の狙いとする環境問題を理解することはやや難しいことかもしれません。しかし小学生になってからも繰り返し読むことで内容を理解できるようになるでしょう。是非手元に置いておきたい絵本です。

絵本を多読している子供や動物に興味や関心がある場合には年中児から読むことができるかと思います。

北極という環境を考えると住んでいる動物がホッキョクグマやホッキョクギツネ、ホッキョクウサギと限られた動物を思い起こしますが、ホッキョクにも春や夏が訪れ世界中の動物が北極を目指していくことに気付くことに驚き、自ら住んでいる場所からも北極を目指すのかと思考が広がるのもこの絵本の魅力かもしれません。

海中のプランクトンや動物、藻や陸地に生える草などの植物、陸地や海や空を命がけで移動し北極を目指す動物たちの生命力溢れる様子が理解しやすい文章と絵で淡々と綴られています。北極を起点に絵本の展開にあわせて地球儀を頭の中で描くようにイメージを豊かに働かせて読んでほしい作品です。

子供達が毎年この絵本を読み続け、環境問題に意識を向けることができることを願います。

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