身体発達『生後4ヶ月の寝返り』

今回は生後4ヶ月の生徒さんの寝返りについてお話を進めます。

乳児の身体の発達は目→首(頭)→腕→手指→腰→足の順で発達していきます。

寝返りは生後4ヶ月~10ヶ月とかなり個人差が大きいと言われますが、この差は生後1ヶ月以降の視覚運動の促しと首の据わりに深く関係しています。

視覚運動をしっかりさせることで重い頭を動かすことができ、頭を動かし持ち上げ首の筋肉も発達し、同時に腕や手足と各部位の発達も進み連携を取りながら寝返りを習得することとなります。

寝返りをする理由は大きく分けて2つ。

1つは、身体的発育(骨格、筋肉、神経など)の準備が整ったこと。

2つめは、コミュニケーション能力が育ち視覚運動をしっかりと積み上げ、視野を広げたいという好奇心の出現です。これは精神的理由といわれ物事に対する意欲に繋がり、この精神性で寝返りをするお子さんは既に一歩抜き出ていると経験上感じています。

寝返りを促す方法はお子さん一人一人の状況によって違ってきますがそのスタートは視覚運動です。しっかりと視覚運動を促し土台作れば安定した発達の道を進みます。月齢で子供の発達を判断するのでは無く、寝返りを打つ身体的準備が整っているのかを見極めることが重要です。

ではここから生後4ヶ月の生徒さんの寝返りの様子をご紹介。

生後3ヶ月頃。ハンドリガードを行いつつ足や腰をものすごく動かし全身運動をします。

足を伸ばしていたかと思うと両膝を曲げ、腰と太ももに力を入れお尻を持ち上げます。

足を上げていたかと思えば重い頭を反らす運動が見られ腰をひねる動作始まります。

足を交差させ体の重心を移動する動きに入ります。乳児にとってはかなり労力を使うため視線の先に頑張りを見守ってくれるお母様がいてくれるだけで頑張れるものです。

足、腰、腕、上半身の順に身体をくるっと回転させうつ伏せになり腕を抜きます。

身体の位置や向きを変える寝返りは仰向けで見ていたこれまでの風景が劇的に一変するだけでなく、乳児が始めて自力で移動できる感動的な行動です。

ご自身のお子さんをしっかりと見つめることで手を掛け、心を寄せ、微笑で見守り、楽しい寝返りを誘い共に喜びを分かち合ってほしいものです。するとこの生徒さんのように、寝返りで疲れて頭を下げても自然と笑顔が出てくるものです。

寝返りの遅さが即発育の遅れを意味するものではありませんが、各部位への働きかけを行えば心身ともに確実な発達となります。当教室では身体の発達は当然の事ながら促していきますが、やはり乳児からの精神性の高さの獲得に注目し、乳児から幼児に掛けての数年間で付加価値の能力の獲得を求め働きかけを実践していきます。

Baby教室シオ

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