提案『原始反射への働きかけを』

子供を持つと多くの経験をさせてあげたいと親は思うものです。しかしその経験が子供の五感に働きかけているのかを考える必要があるのです。何でも子供に経験させれば良いのかというとやはり子供の月齢や年齢、能力に応じて経験をさせることが子供の心身体発達に即していると思うのですが、あまりにも子供に様々な経験をさせるべきであるという情報が溢れてしまって、乳児期から目まぐるしくお子さんを連れ歩く方がおられるので少々心配はしています。

乳児期という感覚統合を行い脳を育てるとても重要な時期に、次から次へと強い刺激を送り続けると脳処理が追いつかないことになり、脳を育てるというゆっくりとした発達を行えなくなります。乳児期に必要なのはゆっくりとした時間の流れの中で、乳児自身が自らの手足や体全身を使い自らのペースで感覚統合することなのです。よって親が主体となっての経験を押し付ける経験やハイスピード的な行動や強烈な刺激ではなく、子供が主体となるゆっくりとした感覚統合が乳児にとっての最良の経験なのです。

だからこそ胎児の頃から行われてきた原始反射への働きかけが重要です。原始反射とは胎児が生存し成長するために必要な反射的動きで、脳幹によってコントロールされています。出産後は中枢神経の発達を確認するにはとても重要なもので、脳と脊髄がしっかりと連動しているかを確認するものでもありますが、生後間もない頃は神経が集中して作られたり、回路の組み換えが盛んに行われるとても重要な時期なのです。よって原始反射が消失する大凡生後5ヶ月頃までがその原始反射を活用し感覚統合を促すにタイミングであり、その後の高次元の脳のの働きによって原始反射は抑制されていき、また身体発達もう流されていきます。

そのことを知ると知らぬとでは大きな差が生まれます。多くの方がその原始反射に働きかけをしていない現状があり認知度が低いのですが、働きかけをしている場合には必ずその成果を実感することができます。

これまでの内容をまとめると親主体の多くの体験をさせることよりも、子供の原始反射に働きかけを行い、ゆっくりとした時間の中でゆっくりとした刺激を与える方が格段に質の良い感覚統合を行い、脳発達を促し、手先の器用さのみならず様々な感覚器官を鍛えることに繋がるのです。

上記の原始反射に働きをすることで手先の器用さをはじめとする身体の使い方のスキルが格段に上がり、それらから得た情報を処理する能力も上がると同時に、できることが増えるため日々全てが上手く回り出します。すると子供は楽しさを覚え何にでも挑戦することが楽しくもなり、多少難しいことでも身体的能力の高さを持って対処する力がつき、その成功体験から忍耐力と腰を据えて行う精神面も鍛えられていきます。しかしこのような力を獲得できる子はそう多くはいません。このような力を身につけるにはどうしても原始反射への働きかけが必要になるからです。

では原始反射への働きかけとは一体どのようなことを行うのかということですが、教室の根幹的部分なのでブログ上での情報公開は行いませんが、原始反射は生まれた直後から生後5ヶ月が勝負と言われ、多くの原始反射は生後4ヶ月前後から6ヶ月の間に消滅してしまう期間限定な動きということになります。このことを踏まえた上で乳児期の重要性に多くの親御さんがお気付きになることを願うばかりです。

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