絵本『おにたのぼうし』

この作品は私も子どもの頃に読んだ作品でもの悲しすぎて一度読んで開くことができず、繰り返し読もうという気持ちになれなかったのを覚えています。そして我が子に読み聞かせる時が来て思いやりや優しさ、世の中の不条理、最後の結末はどうなったのかと思いを巡らすことができ、何十年経ってもその淡く切ない世界観の健在に読み継がれていく理由を知ったような気がします。

物置小屋に去年の春から住んでいる鬼の子供おにたは人間を陰ながら助けていましたが、節分に鬼を追い払う人間に対して鬼は全ての鬼が悪い鬼ではないと疑問を持ち物置小屋を出て、ひいらぎを飾っていない家を探し回ります。そして見つけた一軒の家で病気の母親を看病している女の子を見つけます。

食べるもののない女の子を心配しておにたが暖かな赤ご飯と鶯色の豆を持って家の入り口に現れます。

読み進めていくとおにたの優しさと戸惑い、女の子の母を思う気持ちなど相反する思いが交錯する切なくも美しい作品を子どもの頃に一度は味わってほしいと思うのです、

Baby教室シオ

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