提案『父とのダイナミックな遊び』

子供は誕生してから常に母親との距離が近く自分自身と母親が同一であるかのように感じ成長し、父親のことは自分自身とは異なる初めての他者として認識しています。小さな子供の中には父親が母親に近寄ってくることを良しとせず、「パパ、あっちに行って」「パパ嫌い」と近寄ること許さない場合やを拒絶することがあります。このような場合の発言は父母との関係性があるため落胆する必要はありませんが、ここから父と子の関係性を深めていくことが必要になります。

子供の成長には父母の関わりが重要ですが父母にはそれぞれの立場での役割があります。母親は愛着形成を主軸にして人を信じる力を獲得させ、父は他者として子供を褒めてもらうことや認めてもらうことでの喜びや自信を獲得させ、社会に於いての規範的ルールや社会で生きるための積極性や主体性を大いに学びとることができるよう働きかけていきます。積極的に父親が子育てに関わることが重要であり、子供を大きく成長させることになることを踏まえた上で以下の内容を理解していただきたいと思います。

昨今は共働き世代も増え一昔前のように父は外で働き母親が家庭を守るというご家庭は減って、子育ても家事も平等に分担する若い世代が増えています。その時代的流れの変化の中でも男女の性差や父母の特性を活かした関わり合い方は普遍的です。例えば母親は子供の表情や行動の変化を気付く特性があり、父親は腕力を活用した体力的な事柄に特化し社会的概念を教えることができます。日常の子育てを通した生きることや愛着形成は母親が担い、社会的規範などの多くを父親は腕力を活かし積極的に子供と関わりダイナミック遊びとして取り入れることにより様々な刺激を子供に与えることができ、またその刺激により子供の思考回路は劇的に増えていきます。

家庭の中での父子の関わり方が子供の社会性を豊かなもにし、子供自身が他者を受け入れることができるキャパを広げ、子供が社会での関わりを築き始める際には大きな成果を確認得することができます。

ではどのような役割があるのかを確認していきましょう。



1、パパにしかできない遊びで喜びを得る

2歳以降を目安にダイナミックな遊びを通して楽しい、嬉しい、ワクワクするというような非日常の経験をたくさんさせ心が幸福感で満ちる経験をさせましょう。走り回ったり、飛び跳ねたり、高いところに登ってみたりと体を使って父親にしかできない遊びをたくさん経験させ、子供は喜びを獲得し、父子の絆を深めることにもなります。



2、何度失敗しても挑戦する強い心は育む

乳児期は本能のままに成功体験をたくさん積んでいきますが、1歳を過ぎる頃から本能では賄いきれない身体運動や微細運動の鍛錬を極めなければならずできないことが増えてきます。また個人差がありますが1歳半以降でも自分自身の力でことを成し遂げたいという自立心が現れできないことや失敗に何度もチャレンジする忍耐力を身につけなくてはなりません。その挑戦する力を育てることに有効なのは遊びです。楽しい遊びの中で何度失敗してもその都度チャレンジし、気付けばその繰り返しで挑戦することの先には楽しさや達成感があることを自覚するようになります。成長と共に『失敗を成功に変える経験』が必要になってきますが、遊びを通してのこの経験値を豊かなものにしておかなければ失敗は辛い、できないことは先が見えないこととして諦めることや逃げる避けるという行動へと移行しやすくなります。子供といえども楽な方向へ進むのが人間の性なのです。よって遊びという単純明快で非日常のダイナミックな父との遊びを通して挑戦する心を育むことが何よりも効果的なのです。



3、失敗をしないように思考し慎重になる

遊びを通して失敗し繰り返し挑戦するようになると、自ずと失敗しないためにはどうすべきかを遊びの中から学んで子供なりの方法を考え実践していきます。そしてその思考する力は慎重に行動することにも結びついていきます。例えば木登りをするときにどの枝が安全であるのかや効率的に登ることができるのかを思考し慎重な行動をとることができるようになります。ここでいう慎重とは石橋を叩いて慎重に行動をすることを指しますが、決して臆病で慎重になるのではなく成功するために慎重に行動するということなのです。そのためには遊びを通して経験した事柄を精査し思考へと結びつけていくため様々な能力の向上が期待できます。



4、危険回避能力が高まる

慎重に行動をとろうとすると自然と危険回避能力が育つようになります。どのように行動すれば安全か、また危険な行動とは何かを予測を立てながら行動することに繋がり先を見通す力も自ずと身に付けていきます。

しかしこの危険回避能力が獲得できるようになるまではご両親が危ないこととはどのような事なのかを判断して教え導くことが必要になります。物事の道理がわかる年齢であればしっかりとした危険性を伝え、好奇心や衝動的な行動が出やすい年齢には危険性から遠ざけた環境止まりにするなど親の判断と配慮が必要になります。しかしいずれは子供自身が自分自身の物差しで危険なのか安全なのか判断し行動をとることができるように遊びの中で多少の危険は必要であることもお伝えしておきます。



5、創意工夫を実行できる

遊びを通していろいろなことを学ぶことは様々な力をつけることができること繋がりますが、その中でもダイナミックな遊びは結果がすぐに出ることが多く成功しても失敗しても創意工夫をすることにつながりやすいものです。成功すればより楽しむためにどうすればさらに高みを目指す創意工夫を行い、失敗しれば成功するために思考し工夫をするでしょう。子供自身が自分自身の体験を通して考え行動することはこれからの人生を生き抜くためには重要な力になることは間違いありません。


父親のダイナミックな遊びの関わり方は母親には真似ができないことがたくさんあります。一方向からの働きかけよりも二方向からの働きかけが子供の人生を豊かにすることは間違い無いのです。

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