絵本『あのくもなあに?』

「あのくもなあに?なんだろね。」・・・「きっと そうだよ。そうかもね。」これらの言葉の間にある親子の会話なのか、はたまた詩を詠んでいるのかと思わせる富安陽子氏の軽妙な文章に心地よさを感じつつ、雲を眺め楽しむ時空へとあっという間に誘ってくれる絵本です。

この絵本の最大の特徴は、雲という自然科学の知識を取り入れながらも雲を何かに見立てる楽しさを引き出してくれることにあります。日常生活の中で実際に雲を見て「あの雲何に見えるかな?」という経験をしてこそのこの絵本を楽しめるというものです。

雲の観察に楽しみを見出した子供たちは絵本の中の内容に想像力を巡らすことでしょう。男の子は積乱雲の中に竜を見出し興奮し、女の子は巻雲の中に天使のリボンを見つけて天使になり踊り出す、そしてお母さん好きな子供は綿雲の中にしゃぼんを見つけお母さんの選択する姿を想像する楽しさをこの絵本で満喫することができるでしょう。

明日2023年9月4日(月)の記事では『親子で空を眺める効果』についてです。子育ての忙しい時期にこそなぜ空を眺めるのかを実体験をもとにしたゆとりを見出す提案記事になっています。また同年9月9日(土)のスナップ記事では実際の雲を歴史建造物に見立てた生徒さんの記事も掲載いたします。そちらも併せてお読み下さい。

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