提案『親子で空を眺める効果』

みなさんは1日に何度空を眺めますか?

子育てが忙しい時には空を見る余裕なんて無いと耳にした経験がありますが、私は子育てをしているからこそ空を見上げる時間を作ってほしいと考えています。これは私の実体験ですが、子育てにあたふたしている時にふと空を見上げるとものすごく美しいうろこ雲が広がっていて、思わず子供達に声を掛けて共にうろこ雲の美しさを楽しみました。すると親子で心が軽くなった様な感覚を覚え、その直後はお互いにリラックししてたなしい時間が親子で持てた様な気がします。そして今でも事あるごとに空を眺めています。

今回は空を見上げる効果について実体験を踏まえて効果と提案をしてまいります。

1、気持ちが安らぐ

地上には建物や道路といった人工物に加え野山や川海など自然なものが人間と共存する形で存在していますが、空にはなんの縛りもなくただただ大きな空に刻々と変わる雲が棚引き、眩しい太陽が輝き、夜になると深い夜空に美しい月や星が瞬きます。なんと自由で大きいのだろうと子供心に鳥になって大空を飛び回ってみたいと思ったものでした。

大きなものに対する憧れは小さな子供といえども持っており、大きな空を見ることで心が冷静になり落ち着くのだと言われています。私の母は愛情深い人ですが子供達が道を逸れない様に大変厳しい躾が実行されていました。小学生になると自立心も強く出てきて母と対立すると空を見に戸外に出たものです。すると不思議なもので心が落ち着いて学習に取り組めたものでした。私の経験から我が子達にも毎日空を見ることをすれば常に心落ち着き平常心でいられるのではないかと考え、朝目覚めたら一日の始まりとして天気を確認させながら空を眺めさせていました。成人した子供たちは忙しく夜中に帰宅に着く時には夜空を眺めることを欠かさないそうで、その話を聞くと心安らげる体験を与えておいて良かったと思うのです。社会に出て人様のお力になれることに自身を捧げることをするためには、心安らげる時間を持ちリフレッシュする時間を持つことも必要なのでしょう。



2、観察から生まれる認知力が高くなる

空を見上げる行動を毎日行うことは五感を活用し空から得た情報を判断し、図鑑などを活用して調べ理解し自分自身の中の知的機能を充足させていきます。例えば10もの雲の種類に『巻』という言葉がつけば空の高い位置にある雲を表し、『乱』という文字がつけば雨を降らせる雲であること、それ以外は『高』という文字がつくことを理解し、なぜ空が青くみえるのか、どうして太陽を描く時には赤やオレンジで表現するのに、実際には白く見えるのかなどを思考させ調べ吸収していくことが空から学ぶことができます。これは子供自身が体験をもとに知りたいという欲求を満足させることにより習得できる能力です。

是非今日の天気はどうだろう?と短時間でもよいので朝の空を一緒に眺め、子供の五感を刺激し理科的情報に結びつけ関心や好奇心を生み出すきっかけ作ってください。


3、想像力、表現力、思考力が高まる

刻々と変化する空の状況は子供達にとって格好の想像力を磨くチャンスでもあります。雲の形が何に似ているのかを見立てる力や変化していく雲の様子を観察しながら想像力をも働かせ思考力も高くなる傾向がこの空を眺めるという行動にあります。

例えばこれは我が子が発言していた言葉ですが「今にもお空から涙がこぼれそうだよ」「綿菓子ががぷかぷか浮いてるみたいだね。食べてみようかな?」「あの雲、熊さんたちが手を繋いでいるみたいだよ。森の中へ帰っていくのかもね」などと目の前の雲を何かに見立てる表現や想像して感受性や言語性にも磨きをかけていきます。

また思考力が長けてくると「この空はどこに繋がっているのだろうか?この雲はどこで生まれどこで消滅するのだろうか?」と漠然と想像していた傾向もありました。たかが空ですが様々なことを吸収する発達段階の子供には絵本や図鑑などで学ぶ以上の力が訪れるのだと感じています。子供のこの様な力を高めるためにはやはり環境設定も必要になるため考え得ることを形にできるようにしてあげるのも親の役目だと考えます。例えば行事を利用したり、行く先々で空を見上げる機会を設け、また天体ショーに出掛けてみてはどうでしょうか。


4、物の見え方を多角的に見て対極を知る

空は朝日が上り太陽が高い位置へ行き、やがて日が暮れ、そして日が沈み夜を迎えることで表情をその時々で変えます。同じ空でも季節や時間帯、雲の形や空の色そして様々な気象条件で全く同じものを目にすることはできません。空というアイテムでも多角的に物事を見て判断することができ、その多角的な物事を捉える力はいろいろな場面で発揮することができる様になります。この多角的に物事を捉え、思考し判断する力は柔軟な考え方をすることに繋がるためぜひ獲得してほしいと考えます。



5、ストレスに強く、リラックス効果がある

人間の感情コントロール時に必要な役割を果たすのが扁桃体です。空を眺めることによりこの扁桃体が活性化されストレスに強くなると言われています。また太陽を浴びることにより幸せホルモンと言われるセロトニンが分泌されやすくなり精神が安定するとも言われ、また空を見上げることは陽の光を浴びることにもなり夜の睡眠が充足することもわかっています。心のことだけではなく体調にも深く関係しています。落ち込んでいる時や悩みがある時にこそ是非顔をあげて空を見上げてみましょう。


空を見上げる行動は何かを準備することもなく行動を起こすことができる容易な行動です。私たちが考えている以上に簡単でそして経済的にも負担なく行え、何より親子共に心の安定を図りながら時間を共有することができます。この精神液安定と心のゆとりで親子間の関係にも良い影響を与えることができます。今日から空を見上げることをしてみてはいかがでしょうか。

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