提案『身支度の薦め』

先週のブログ記事提案『鏡を見る発達』(記事はこちら)で鏡を使用した自己認識の発達について、最後の章で自己肯定感や外見への関心というタイトルで自分の髪型・服装などの外見に関心を持ち確認するようになると記しました。その流れで今回は身支度について、そして鏡を見て身だしなみをチェックさせるにはどのような流れで行うのかを今回は提案してまいります。

1、「気持ちがいい、さっぱりした」の獲得を

子供の身支度はいつから始まるのでしょう、そう考えたことはおありでしょうか。みなさん驚かれるのですがその種まきはいわゆる新生児の沐浴やおむつ替えの時から始まります。

身支度は単なる見た目で外見を整えるだけではなく、その大元は沐浴やおむつ替えだけではなく、顔を拭いてあげたり、鼻や耳の汚れを取るなど清潔感を保つことからスタートし皮膚感覚に働きかけて「気持ちがいい、さっぱりした」を獲得させます。




2、食事の後に口を拭く、鼻を噛む

離乳食が始まる生後6ヶ月ごろには鏡を見ているので、食事後は手鏡で口の周りを拭く様子を見せて拭いたり、口にガーゼやタオルを当てることを促していきます。顔を触られるのを嫌がるお子さんがいるのでできるだけ新生児の頃から童歌『にんどころ』『でこちゃんはなちゃん』を歌い顔を触られる経験を積んでおきましょう。又鼻詰まりや鼻が出る時には鼻を噛むことも教え、手や服で拭くのではなく衛生的観点からティッシュで噛んで捨てることも身に付けさせる必要があります。




3、手洗い、歯磨きうがい、洗顔を教える

清潔を保つには手洗いや歯磨きもしっかりと教える必要があります。手洗いは健康を守るための大きな意味を持ち病気の侵入を食い止めることにもなります。トイレ使用後に手を洗わない子供もいるので我が子は手を洗っているのかを確認し、身についていないのならしっかりと促しをしておきましょう。

又歯磨きは必ず鏡の前に立ち歯ブラシの当て方や動きを確認させ、磨き終わりには手鏡を使用して磨き残しのないようにしっかりとチャックさせることも必要です。手洗いも歯磨きもさっぱりしたという感覚を身につけてほしいと考えます。通園前の歯磨きに時間がかかる場合にはアナログ時計を洗面台に置き、「長針がどこどこに来るまでに歯磨きをするよ」と声をかけるようにします。子供が一人磨きができるようになっても親がしている場合は、歯磨きの習慣が身につきません。時間がかかるとしても数十秒は歯ブラシを持たせることをお勧めします。

洗顔は乳児から1歳まではガーゼやタオルで顔を親が優しく拭いてあげることを行い、2歳になったら顔を自分で拭かせることを促しながら、ピチャピチャと手で掬った水を顔にあたることを実行します。3歳になったら水やぬるま湯で顔を洗いタオルで拭く促しを行うようにします。




4、洋服は自分で前の日に決めさせる

制服がある子供たちは服を決める時間はないと思いますが、私服登園登校の場合には当日の朝に服を決めるとなると子供の成長発達を考えてもかなり時間を要すことになります。よて前の日に明日来ていく服を子供自らに決めさせ準備させるようにします。また2歳頃になると自立心がむくむくと芽生えてくるので「自分でやるの」と時間がかかるようになります。みなさんにお勧めしているのが、ボタンやファスナーなどの時間がかかるお洋服はなるべく夜のパジャマや外出着に取り入れ、朝は起き抜けですからスムーズに着こなせる服を用意しておくこともモータースキルの訓練中の子供には必要なことと考えます。もし前の晩にボタンがある服を選んでいたら時間調整をしつつ自分で行う時間を作ったり、少しの手助けをする方向に舵を切ると良いでしょう。




5、髪を整える

女の子は髪をブラシや櫛で梳かし、ポニーテールや三つ編み、編み込みをお母さんにしてもらう子は多いかもしれません。できれな男女ともに朝顔を洗う時に洗面所で髪を溶かすくらいはさせましょう。我が子が幼稚園に通う頃男の子は寝起きのままブラシで髪を梳かすことをしていない話はよく耳にしました。幼い頃は寝癖をつけたまま通園している子も可愛いものですが、小学生でその姿を見てしまうと身だしなみや身支度を整えることを教えてもらっていないのだろうと受け取られる可能性もあります。




6、通園や通学の前に鏡で全身チェックを

出かける前に必ずいる場所が玄関です。我が家では住む場所によって全身が映る鏡がある場合と全く鏡がない場合がありました。出かける直前に身支度や忘れ物がないかをチェックさせるために玄関の内側に子供の目線で簡易型の鏡を設置して絵いました。特に帽子を忘れがちだった子供が劇的に帽子を忘れず通園することができたものです。




7、笑顔を鏡に映して晴々と

また一度鏡に向かって笑顔のチェックをして「今日もいいことありますように」と唱えさせて送り出して詠ました。大変面白いことに少し不満げや仏頂面で出ていくと些細なことで友達と喧嘩したり、いつもならできることができなかったりとするので『心のまま』物事が展開されるのだなと感じたものです。ドアを出る前に不安なそして不満な気持ちは家に置いて、ドアを開けたら晴々と出かけなさいと教えたものでした。




8、所定の位置に持ち物を整える

幼稚園や学校に登園投稿すると持ち物は所定の位置に置くことになりますが、これは家に帰宅してからも我が家では玄関に通園用の園バックや帽子、ジャケットやコートなどは掛けておくようにハンガーラックを準備していました。そうすると朝の忙しい時間にどこに置いたと探す必要はありません。又前日の準備で上靴や持って行かなけえればならないものを準備させたら、玄関に持っていき所定の位置に置くということが習慣化し忘れ物の防止にもなります。

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