絵本『さくらひらひら とんぴんぴん』
2015年の福音館書店 月刊絵本こどものとも3月号の作品です。毎年この時期になるとふと満開の枝垂れ桜の下で遊ぶさくらことさくらたろうにまた出会いたくなり手に取る作品です。
山道を走るバスに揺られておばあさんの山の上の家に向かいます。主人公のさくらこはおばあさんの家にある大きな枝垂れ桜が満開の時に生まれ、彼女の誕生日を祝おうとおばあさんは自分自身が若い頃に来ていた着物を仕立て直してくれています。そしてさくらこにその着せたところから不思議な物語が始まります。
ひと昔もふた昔も前のような物語ですが日本の良き風情を堪能できる作品でもあります。さくらたろうとは誰なのか?山に連なる点々とした明かりは何なのか?想像しながら作品の余韻を味わってもらいたいものです。
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