手仕事『苺のパンナコッタ』

今週は苺をテーマに記事を書いて欲しいと4月生まれの生徒さんのご希望でことが進んでいます。今回は生徒さんの好きな苺を使いイタリアのデザートで子供でも簡単に作ることができるパンナコッタを作ります。使用する道具はスケールで正しく数字を読む軽量挑戦してみましょう。


使用する器具はスケールとスパチュラ(ゴムベラ)をメインに使用し、ドレッシングマドラーは粉ゼラチンを混ぜるときに使用します。

スケールはデジタルですので表示を見ながら計量して下さい。材料を図るということは数字を正しく読むことが必須で、小学3年生で重さの学習mg 、g、Kg、tの単位学習が始まり単位換算もレッスンではとことん行います。デジタルのスケールではなく今では日常でもお目にかかる事のない上皿はかりやバネ式の目盛りを読むことになります。日常で使用しない道具が教科書に使用されていることにご意見のある親御さんもおられますが、そこには子供の学習の判断力や計算力のスピード化を促す重要な学びがあります。よってものを計る学びとスケールのデジタル数字を正しく読むことを実践しておき、いざ学習に入るときに抵抗なく取り組めるようにしてほしいと考えます。


材料はソースとトッピング用に生の苺と苺ジャム、パンナコッタ用に牛乳、生クリーム、砂糖、粉ゼラチンです。大人が食す場合にはラム酒を10ml入れるのもおすすめです。大瓶には常に常備しているイチジクと干し葡萄のラム酒漬けは風味として、小瓶はいただいて食べきれなかった苺をコンポートにしたもので飾付けに使用します。

イタリアのパンナコッタはフランスのババロアと似ていますがババロアよりも簡単にできるのでお誕生日会やクリスマスイベントにお子さんと作っても良いでしょう。では早速作っていきましょう。


1、粉ゼラチン5gに水30mlを加えてふやかしておく

水に粉ゼラチンを入れすぐに混ぜましょう。すぐに混ぜなければだまになります。また失敗をしたくない場合は3番目の工程で混ぜ入れて弱火で溶かしましょう。なぜ失敗する可能性があるゼラチンを水にふやかすかですが、それはドレッシングマドラーを使用する経験を積ませることや失敗してゼラチンのつぶつぶ感が残ったとしても次にどうするべきなのかを考えさせることを促すためでもあります。失敗は成功のもとということを実体験で学んでほしいと考えます。



2、牛乳200ml にグラニュー糖30g、生クリーム100mlを鍋に入れて温める

私はかなりとろとろの柔らかいパンナコッタが好きなので牛乳または生クリームのいずれかを15ml多めに入れます。粉ゼラチンをこのタイミングで入れるとだまにならず失敗が少なくて済みます。いずれにせよ手早く弱火で温める程度にしましょう。沸騰させる事のないようにお気をつけください。



3、2でできた液に1のふやかしたゼラチンを加える。

ゼラチンがだまにならないよう手早く混ぜ、もし玉ができた場合は茶漉しなどで濾しましょう。



4、香り付けのバニラエッセンスを数的お好みで入れる

バニラエッセンスは手軽に入れる事ができる液体を使用しますが、高価なバニラを使用することもいいかもしれません。先日のニュースで武田薬品工業が国産バニラの生産を沖縄の高校生に託した報道がなされました。沖縄初のバニラが日本国中に出回る日が訪れるかもしれません。実はこのようなニュースを子供達に伝えることも思考の選択肢を広げることに繋がり、その子なりの知識の蓄えになります。

さて私はラム酒の風味を加えた方が好きなのでここで10mlほど入れますが、お子さんが召し上がる場合は入れない方がよろしいでしょう。子供用と大人用としてこの段階で2つに分けて作ることもできます。

後は氷でボールごと冷やし粗熱を取り、好きな器に入れ冷蔵庫で2時間ほど冷やすと出来上がります。


5、カットした苺を飾り付けて出来上がり

今回は苺を飾り付けしましたが、初夏ならブルーベリー、初秋ならラフランスや和梨、中秋ならいちじくや柿、冬ならゆずやみかんなどいろいろな飾り付けで季節を感じるデザートとなるでしょう。

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