簡単工作『さくらんぼの実り』

今週は造形に関することをテーマにしているので簡単工作も2、3歳の子供たちが楽しめそうなものにしました。そろそろさくらんぼが出回る時期を迎えます。立体的なものをいきなり作るのはハードルが高いので、紙粘土を指先で画用紙の上に潰して伸ばして丸めてくっ付けてというモータースキルに刺激を与える工作を楽しんで欲しいと思います。


写真は画用紙、クレヨン、緑と赤の紙粘土、ボンドですが、白い紙粘土と絵の具を用いいて様々な色を作る事ができるので、絵の具をお持ちの場合には敢えて紙粘土の色付きを購入する必要はありません。



今回はクレヨンを使用して平面的絵を描かせ、立体的な感覚に取組んでもらうために紙粘土を用いるダブル取り組みとして工作を行います。先ずは画用紙にクレヨンで桜の幹と枝を描きクレヨンで以下のように色塗りします。



幹と枝を描いたら緑色の紙粘土を指先で取り、幹や枝の上の余白部分に緑色の紙粘土を画用紙に擦り付けるように広げます。本来果樹が実ときにこのように葉が生い茂ることはありませんが、指先のトレーニングのためにとことんさせましょう。



今度はさくらんぼの小さな実を丸めて貼り付けていきます。紙粘土を小さなもの大きなもの丸めたり、伸ばしてくっ付けてなど手のひらや指先を細かく動かして形成します。最初は大きさにばらつきがあるでしょうが、同じ分量で大きさに統一する意識を育てながらを行いましょう。



さくらんぼ以外にも「木に実る果物は何があるかな?」「その果物が実季節はいつだろう?」「四季を通してその様子を考えてみよう」「その果物の産地はどこかな?」「同じ果物でも種類はどのくらいあるのかな?それはなんて名前だろう?」と思考する方向をステップアップしていきましょう。

我が子達もこの取組みを年齢ごとにさせてきましたが年齢とともに観察力が変化していく事がわかります。例えば2歳の頃はただ丸めていた桃の実ですが、3歳になると桃の割れ目を爪楊枝の先で線を付け、4歳になると写真のように短めに伸ばしてくっ付け、5歳になると葉を付けて確りと桃の割れ目を地面に向けて作っていました。

このように一つの取組みを年齢毎に作らせると子供達が系統立てて観察や思考をしていることが手に取るようにわかります。子供の成長を工作でも促すことができることを認知していただきたいものです。

りんごもいろいろな種類があるのでその種類のリンゴを目の前に違いを表現させても面白い作品ができると同時に、子供達の観察力や表現力にも磨きをかける事ができるかもしれません。

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