絵本『たねがとぶ』

明日の記事『植物を知る 草花編』の前段としての絵本『たねがとぶ』を取り上げます。

作者甲斐信枝氏の作品といえば観察眼を元にリアリティ作品であることは容易に想像することができます。読めば読むほど読み手をすぐ作品の中の雑草溢れる野原に誘ってくれる作品であり、種が飛ぶ情景を実際に目にしたくなる気持ちに駆り立ててくれる作品でもあります。

草むらに何時間も寝転んで実際にその様子を見ていと春先に真っ白なTシャツを着て子供達と寝転びカタバミの種がたくさん付着することを楽しんだことがあります。種が弾け飛ぶ音を耳を澄まして聞こうとした日が懐かしく思い出されます。その日以来カタバミが愛しい存在となり、オオバコを手でほぐすことに夢中になり種を付けたオオバコを探す日がしばらく続きました。

日々忙しい時間の中でも草の上に寝転んで何かを発見する時間を持つきっかけになる作品として手に取って欲しいと思います。すると  ぴんぴん、ぴょんぴょん、ぴちぴち、ぱちぱちと種が飛ぶ音を耳にすることやその飛ぶ様子を確認できるかもしれません。そんなゆったりした時間で子供達の思考の幅を広げ、観察眼を養い、気付きの芽を育ててほしいと思います。

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