スナップ『七夕工作風景』
今日は仲良しの生徒さん同士、素敵な七夕工作をなさったということでそのご様子と作品をご紹介いたします。
幼稚園や保育園での行事育に工作はつきもので当教室でも「幼稚園でやったからレッスンで工作はしない。」なんて話をする子もいるのですが、幼稚園や保育園で行ってもご自宅で工作をさせることが子供達のモータースキルや発想の豊かさをさらに引き出すことになります。そして回数をこなすうちに創意工夫が生まれ、頭の中で思い描くことを形にし平面から立体へ移行すると空間認知力に繋がります。
下の写真はお友達が遊びにきて急きょ七夕工作をすることになったそうでお子さん達の表情をお見せできませんが、楽しそうに話をしながら工作をしているお声が聞こえてきそうでもあり、次はどうしようかな?と夢中になっている様子も伺えます。
生徒さん同士は同じ年齢で今まさに工作を楽しんで手先を器用にするタイミングでもあり、発想豊かにするチャンスを獲得できるか否かの絶好期でもあります。このような工作の場数を踏ませ楽しさに繋がるようになれば、あとは色々な道具を揃えておくだけで創意工夫を生み出す環境を整えてください。必ずしも工作キットを揃えるということではなく、最低限のハサミやノリ、ボンドにセロテープやホチキスといった道具、折り紙や色画用紙、工作用厚紙に加えて、リサイクル用品です。例えばプリンやお豆腐納豆の入っていた素材の違う容器、お菓子やティッシュなど様々な形の空き箱、紙袋やビニール袋に包装紙などリサイクル可能なものを準備しましょう。我が家では衣装ケースを準備しその中に通常のリサイクル品の他に、面白い形の箱や缶なども加えていつでも工作ができるようにしていました。衣装ケースに放り込んでおけば散らかることもなく、子供達はそこがモノづくりの宝の山と認識しているので何か思いつけばそこへ猪突猛進です。この思いつきを子供自身が閃くことが脳を活性化させる起爆剤になるので、後々研究や実験といった事を楽しんでいくことになりました。
前置きが長くなりましたが生徒さんの作品を見てみましょう。
こちらはお友達のお母様がまもなくご出産ということで無事に赤ちゃんが産まれてくることを楽しみにされており、レッスン時の七夕短冊にも同じような事を記されておりました。「せんせい、〇〇ちゃんのママのおなかね、すご〜くおおきいんだよ。もうすぐうまれるんだって。」お友達の赤ちゃんを待ち遠しく思う気持ちが赤ちゃんに会うときっと「あかちゃんほしいな」に変わるのではないかと想像しています。
そしてご兄弟の誕生を今か今かと待っておられる生徒さんの作品はこちら。お友達のお宅で作った七夕工作が楽しかったのでしょう。ご自宅に帰られてさらに作り総数4つとなりました。工作の楽しさに芽生えたのかしら?それともご兄弟の誕生を待つ気持ちが溢れ出したのかしら?と想像してしまいます。眺望が美しいバックを拝見に飾られた作品は見応えがあります。今頃は願いが叶っているでしょうか。8月に七夕工作のお話ができるのを楽しみにしています。
最後に参考程度に子供達の手のモータースキルについて話をしておきましょう。
0歳児は原始反射の把握反射を活用して多くの刺激を手から与えていきます。いち早く良質な刺激を脳に送るためにこの把握反射と言われる原始反射には是非確りと働きかけを行います。生まれた直後からお母さんの10本の指をかわるがわる握らせてください。生後1ヶ月は何も道具は入りません。お母さんの指さえあればそれでいいのです。お母さんは指をしっかりと握らせて母子の繋がりを感じつつ愛着形成を優先させてください。
次に1、2歳児は自分自身の手が道具となり様々な手の動きを獲得していきます。そして3歳児は手先のスムーズな動きを土台に道具を扱うことを覚えさせる時期でもあり、様々なものを扱わせ経験値を上げる必要があります。最後に4歳以降は道具の扱いにも慣れて物の素材を楽しむようになるためモノづくりをしながら楽しさに気付き始める年齢です。その年齢に差し掛かっているのが今日の生徒さん達ですので是非たくさんのモノづくりをする環境をお与えください。
それではみなさん、明日は素敵な七夕をお迎えください。
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