提案『抱きしめの効果』
1日に1回は心を込めて子供を抱きしめることはみなさん実践なさっていると思いますが、これまでに幾度も子供を抱きしめるということが子供の自己肯定感を育て、子供が安心して外の世界に向かって歩んだり思いっきり楽しむことができるようにするための安全基地を構築するのがこの抱きしめの効果です。子供自信が自分は愛されているんだという実感を確認し、自分自身を肯定しながら自立し社会性を養いながらそして周りに共感し自分自身を活かすことへ導かれる土台となる部分です。だからこそ1日1回は心を込めてぎゅっと抱きしめることを推奨しています。
また抱きしめられていると幸せホルモン愛情ホルモンのオキシトシンの分泌が親子でなされます。このオキシトシンは幸福感を実感すると共に不安や緊張、ストレスなどを軽減するとされています。このオキシトシンの分泌量は乳児の授乳時に一生の間に出される分泌量が決定されますが、この抱きしめ効果により分泌する量が増える可能性を秘めています。よって授乳期にしっかりと授乳に向き合えなかったとしてもこの抱きしめる行動で少しは分泌する量を増やしてほしいのです。
今回は具体的に抱きしめを実行するにあたってのポイントを記します。
1、抱きしめは夕方以降にしっかりと
子供を抱きしめることは場所や時を選ばずできるならする方が良いと思いますが、抱きしめるというスキンシップが効果的に行える時間帯があります。それが副交感神経がゆったりと働く夕方とされる休息や入浴、睡眠中です。このリラックスしたタイミングで子供を抱きしめ愛情をしっかりと伝えることが効果的と言われています。以前寝ている子供をぎゅっと抱きしめている話を耳にしましたが、その場合はお母様中心の働きかけになってしまします。この方法も良いことだとは思うのですが、是非お子さんにも味わうことができるよう起きている時間に行ってほしいと思います。また共働きで朝にじっくりと抱きしめてあげられない、日に何度も実行できないという場合は夕方に心を込めて行うと副交感神経が働く時間帯なので回数よりも質での挽回ができるのです。実践共働きの方はこの夕方以降を充足してみてはいかがでしょうか。
2、抱きしめの秒数は臨機応変に
親が子供を抱きしめる場合や子供から抱きしめを求めてくる場合では、少なからず抱きしめる秒数や回数が異なります。例えばいつでもどこでも抱きしめを行っている場合、はわずか1秒前後で子供は満足しあっという間に親の元から離れてしまいます。その一方で抱きしめるタイミングがなかなかない場合や子供自信が緊張や不安を抱えている場合には、子供から抱き締めを求めてきたり、親から離れたくないサインを出しながら親に纏わり付いてきます。その場合には子供の求めに応じるようにしますが、登園や習い事などの場合にはぎゅっと力を込めて短時間終わらせて子供を送り出す必要があります。そして迎え時にこそ5、6秒の少し長めの抱きしめを行いましょう。親から離れるのを不安がる場合には前日の夕方以降または寝る直前に10秒前後抱きしめを行いながらありったけの愛情を伝え、次の日の頑張りを信じていることを伝えてあげましょう。
3、言葉を必ず添える
思いは言葉にしないと伝わりません。そしてその思いは上部ではなく心から伝え、尚且つ抱きしめながらの行動を付け加えると最強の愛情表現になります。勿論抱きしめるだけでも愛情のやりとりが親子間で通わすことができますが「大好きだよ」「愛してる」「大切な宝物よ」「いつも元気でいてくれてありがとう。お母さんはそれだけで幸せよ」「あなたならできるよ。ママはそう信じてる」など言葉にして伝えることで親子間の思いを確認するでけでなく、子供の自己肯定感を育むことができます。
4、抱きしめは行動遺伝する
子供の頃から親に抱きしめられて育った親の多くが、自分自身の子供を抱きしめて育てるという研究報告がなされています。そのパーセンテージは93.7%にのぼりその中でも40%の親は頻繁に自分自身の子供を抱きしめ、残り54%は時々抱きしめているという結果です。これは経験値での遺伝ということですが、抱きしめられずに育った親は抱きしめ方がわからないので実行に移し難いと言えるのです。抱きしめられて育った子供の脳や心の発達が良い影響を与えることがわかっていることを考えると、抱きしめらず育ったので抱きしめ方がわからないという意見を耳にしたことがありますが、一度子供を抱きしめる行動をとればその後は抵抗なく実行することができます。
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