スナップ『子供の導きは子供の行動観察から生まれる』
1歳の生徒さんが同異の違いを理解し同じもの同士を仕分けしている様子です。1歳児は好奇心旺盛で対象物がどのようになっているのかを確かめたくなる時期でもあります。よってまず手にしたものを分解しないと気がすみません。この好奇心と探究心を満足させていきます。
シュークリームを手にしているうちに上の部分が外れることに気づきました。さらに中身のイチゴが外れるのかどうかをじっと見つめ手を伸ばし回し確認をしました。
そして外した部分を元に戻そうと指先の感覚を頼りにはめ込みの動作を繰り返します。ただ子供は視覚認知が優先ですが、注意深く対象物を観察して手先の器用さを持ってはめ込むことはまだできません。何度か挑戦しますがうまくいかなかったのでお母様に助けを求めます。
さぁ、ここでお母さんがお子さんをどのように見ていたのか観察力が問われることになります。
「あら、できなかったの?」と子供の代わりにはめ込んでしまうのか、それとも「こうやってはめるのよ」と子供に上手にはめる方法を教え導くのか、はたまた「はい、はい」と受け取るだけで終わってしまうのかなど大きく分けて3つのパターンに分かれることが多いものです。
ではこのような場合どのように対応すればよいのでしょう。
それは子供の取り組んだことを受け止めつつ「ここまでは上手にできたね」と声を掛けて、次に同じような行動をとったときに現段階よりも進歩させる行動をとることです。
1歳児は視覚認知が優先ですがじっくりと見る熟視を成長させ手の器用さを獲得さる必要があります。熟視とは注意深く物事の成り行きを見ることを示しますが、時間をかけて見せることも発達上難しいため的確に短時間で解決策の方法を見て真似をするよう導くことになります。つまり真似ることをとことん伸ばす方法を考え実践してくださいということです。
お座りができる頃から真似っこを促して育てますが、しっかりと見て真似ることがこれから先かなり重要となります。根気強く子供の様子を観察し、今は何を習得させる月年齢なのかを考えて行動する必要が生まれます。2歳児になればこの指導も発達と共に変わりますので今しかできない導きをしっかりと行いましょう。
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