絵本『葉っぱのフレディ』
この作品は子供達の身近で死を迎える事案があった場合やそれに近い経験をした時にこの作品を読んで命について考えてみてほしいと考えている作品です。木の葉の成長と季節の移ろいを通して、間接的に命というものがどのようなものであるのかを俯瞰して考えることができます。
以前おじいちゃんを亡くしたばかりのお子さんに孫と祖父に関する直接的絵本を読み聞かせ却って悲しみを深くさせてしまったという相談がありました。大好きなおじいちゃんが動かなくなった冷たくなったと実感してしまった子供には直接的なことよりも間接的に死というものが終わりではなく命を繋ぐものだと理解できるような作品を繰り返し読んであげることが大切なのだと考えています。
木の葉を擬人化して命とは何か自分自身とは何かを哲学者である作者レオ・バスカーリア氏の視点を拝借し深く読み込むことができます。出版された当時に読んだ衝撃はいまだに忘れることができず、絵本でありながらあまりにも深い話であり是非とも子供達の人生で心の拠り所になる1冊であってほしいものです。
0コメント