提案『自然な形で子育てをする意識を持つ』

今年最初の子育てサジェスチョン(提案)は原点に戻るという点で親御さんに向けてのアナウンスとなります。

当教室の基本は人間の進化と発達をベースに促しをしていくというスタンスで運営をしています。よって乳児期の子育てに於いては子供の成長に合わせて無理なく、身体・脳・心の発達の促しを進めていくことの重要性を伝えていますが、幼児期に於いても身体・心・脳発達は自然のままの育ちを軸にして促していくことに変わりはありませんが、幼児期からは子供軸ではなく親軸で子育てを行っていくことがとても多い気がしています。


しかし幼児期の脳の育ちは感情・情熱・ひらめきといった右脳(感情の働き優先の右脳)に関係することが優先して育ち、その後に倫理・分析・言語といった左脳(理性的働きをする左脳)が育つように脳が発達するのです。よってこの情報を頭に入れて子育てを行うことが理想的です。

つまり乳幼児期の子育て中は感情表現である表情や声色や抑揚を含めて豊かに働きかけることをたくさん行ってもらいたいと常々話しています。例えば『美味しい』という表現をあの手この手で表現するテクニックを何十、何百種類と子供達に繰り出すしてほしいのです。こんな美味しいという表現もあるぞ、これでどうだくらいの知恵を絞り出して実行ってほしいのです。すると子供はその親の表情を見ているだけで楽しくなり、親の目を見て表情を読んで様様な事を理解しようとするようになります。その次々に繰り出される親の表情や声の変化を見ているだけで親の向き合い方の情熱を感じ取ることができるようになり、子供の右脳の特性である情熱への刺激を受けて右脳が成長します。やがてあの手この手で表現する親のひらめきの手法を覚え記憶し子供自身が真似て使い出す時がきます。この時にひらめき脳として脳が活性化されます。

また子供が夢中になり何かをしていると手指発達の未熟さから感情的になり泣いたりものに当たったりする感情がむくむくと成長してきます。感情の発達を司る右脳が発達する時期なので当然な反応ですが、やはり左脳発達が全くされない時期ではないので言い聞かせというものをしなければならないとお考えください。つまりプラスな右脳の発達は大いに受け入れ、マイナスに転化しそうな感情は左脳的教えを少しずつ紐解いて働きかけることが重要になるのです。子供達の成長で何度行っても理解できず何度言わせるのという事案は左脳に深く関係していることなので、時間がかかり繰り返し論理的に教え聞かせる必要があるということを親御さんが十二分に認識しておかなければならないのです。それなのに感情的に叱ったり大きな声で怒鳴ったり、はたまた罰的なことを行うのは理にかなっていません。だから堂々巡りで問題が解決されず親子関係の悪化になるかもしれないものを抱え込むことになるのです。耳の痛い話かもしれませんが、親御さんが感情的になるのもまた右脳と左脳のバランスに課題があるかもしれません。

感情的になる幼児への対処法は、まず「どうしたの?」と感情の原因となる元を聞き出すことにあります。その後にお子さんの湧き立つ感情を一旦落ち着かせる方向に促して、一緒に落ち着いていく時間を持ち、苛立ちの感情をおさめるトレーニングを行ってあげることが必要です。時にできないことに意気消沈している場合には励ましながら自らできるところまでさせたり、今はここまでできればいいのだというアナウンスをすることも必要かもしれません。そしてどうしても感情が収まりきれない場合は一旦別のことに目を向けさせてクールダウンさせてから再度取り組む(コネクト&リダイレクト)ことがこの時期は重要です。なぜなら感情が全面に出ている右脳の成長期だからです。

今日のまとめは子供の発達段階を自然に受け止めて自然の流れを崩さず、人間の長い歴史のベーシックさを自然な形で受け入れて子育てすることが人間の成長だと考えます。

Baby教室シオ

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