提案『サーブ&リターン』

今期もまたお母様方対象に子育ての原点に立ち戻っていただく内容となります。

お母さんと乳児の関わりの原点である『サーブ & リターン』の重要性について再度認識してもらいます。お子さんが乳児の頃にこのサーブ&リターンについて学んでおられない方も今からでも遅くはないのでご一読いただき子育てのヒントにしていただきたいと思います。

では『サーブ & リターン』とは何かを説明します。乳児が示す反応に対して母親が赤ちゃん言葉で語り掛けを行うというマザーリーズから端を発した学びです。例えば子供が目を覚ましたとしましょう。その反応を受けて「あら、目を覚ましたのね。おはよう。」「お目覚めいかが?ぐっすり眠れたかしら」と声を掛けたら乳児が母の声に反応してにっこりと微笑んだり、足をばたつかせて喜んだりと親子のコミュニケーションをを図ります。見逃してはならないものがこのような乳児の反応です。実はこのサーブ&リターンを繰り返してると様々な子供の能力が開花してくることが証明されており、脳発達にも良い影響を与えることが証明されています。

現段階でどのような能力が開花することがわかっているかというと、好奇心や学ぶ意欲、自己認識の発達、認知能力、道徳心や善悪の判断、協調性といった社会性など数多くのものです。ではこのサーブ&リターンを行わないとどうなるかということですが、働きかけをしてもらっていないので思考と思考を結びつける繋がりを見出せなくなり、感情の育みや表情を読んでコミュニケーションをとる力及び言葉の理解が育たなくなります。また乳児がアクションを起こしても反応を示してもらえないので論理的思考が育たないという状況に陥ります。と同時に乳児自身が自分自身は誰なのか、愛してもらえているのか、自分自身は何ができるのかという自尊心が育まれるチャンスを与えてもらえないので、自分自身を理解することも難しく自己肯定感も育たない環境に身を置き、他者を理解することも難しくなり精神性の発達が正常に働かなくなる可能性が大きくなります。よっていかにこのサーブ&リターンが十分でなくてはならないということが科学的にも証明されているので、皆さんにはしっかりと子供の表情が変わる瞬間に反応してもらうことを心して欲しいのです。

また共働きの場合で保育所にお子さんを預けなければならない場合には、このサーブ&リターンを親に代わって保育士が行うことになるので保育所選びには相当気をつけて保育環境を確認した上で通園先を蹴ってして欲しいと考えます。また保育所がその点を確りと行える園であっても保育者が行うのと親が行うのとでは質が大きく異なります。是非ともわずかな時間でも親子の繋がりを確認し、目を合わせて表情を読んで子供とのコミュニケーションを取ってください。

最後に子供達の表情が変わる瞬間を見逃さずに、一貫して子供に反応し、言葉で返してあげるということがかなり重要です。子供の変化のサインというのは表情だけではなく行動も同じ意味ですから幼児期はその行動にも気を配り、反応が必要な時には確りと返すことが必要になるのです。これは親子感では自然なことなので、自然で当たり前のことを自然のまま行うということが理にかなっているのです。

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