提案『入学前にすること〜小学校編〜』

小学校入学までにすることといえばランドセルの購入に子供達はワクワク感を募らせます。「先生、僕の選んだランドセル何色だと思う?」という質問を投げかけています。私が子供の頃は男児は黒、女児は赤という決まりきった色で舌が今の子供達は好きな色のランドセルを選ぶことの喜びがあることが羨ましく思います。そしてこれから長い就学の旅に出る子供達のためにこの記事を記します。参考にしていただくと幸いです。


1、学用品の準備は子供とともに

学用品については学校からの指示で使用できないものもありますので、学校説明会を終えてからルールに則って子供と共に購入するようにしましょう。このルールに則ってということが就学後の学校生活での規律と基になりますので、ルールがあることをしっかりと伝えておきましょう。




2、生活習慣を整える

保育園や幼稚園での通園とは異なり自分自身での通学、そして着席しての授業、給食や掃除などこれまでの生活とは大きく異なる活動が増えます。その学校生活に対応するためには気力も体力も必要になるため規則正しい生活が重要になります。早寝早起きとしっかりとした食事を心がけましょう。



3、通学路の確認

入学前に登校下校と同じ時間帯に通学路を通り道順を覚えることもさることながら、それ以外に危険な箇所や注意すべきことを確認する必要があります。例えば交通量の激しい場所を通る場合には信号を守ることだけではなく左右を見て安全確認することや雨天の場合に傘をさしている場合の視野の狭さも子供には理解させる必要があります。また人通りが少ない場所や危険場場所へ近づかないこと、そして万が一のことがあった場合に逃げ込んで助けを求める場所などを教えておく必要がありますし、防犯ブザーを活用することも教えておくことも必要でしょう。特に「いか・の・お・す・し」という安全標語(ついて行かない、車に乗らない、大声で叫ぶ、すぐに逃げる、大人に知らせる)を繰り返し伝えることが子供が自身で身を守ることに繋がります。



4、椅子に座れるようにする

保育園や幼稚園では自由に行動をとっていたと思いますが、就学後には45分を椅子に座り続けるということが課せられます。私がレッスン時間を55分に設定しているのも就学後に無理なく椅子に座り続けることができるようにする狙いもあります。しかし年中の生徒さんでも椅子に座り続けることができず、椅子の上にあぐらをかいたりや正座をする、足の上げ下ろしをする子供もいます。やはり年中児以降はしっかりとした姿勢で椅子に座り続けることができるように1歳児以降から椅子に座る学びが必要だと考えています。45分座れないようであれば1日10分好きな事をして椅子に座る練習をスタートしてください。モンテッソーリーの教育を受けている子供達は椅子への座り方や椅子の引き戻しを学んでいると思いますが、そうでない場合は親御さんが指導を行いましょう。レッスンを受けているお子さんは私の方で日頃から伝えているのでお子さんに確認をとってみて下さい。



5、話を聞く(傾聴)ことを育てる

授業で重要になるのは先生やお友達の話を集中して聞くことができるようにする事です。この傾聴は生後9ヶ月から特に中をして育てていきます。よって就学を前にして人のお話が聞けないということはかなり厳しい現実が待っています。話を聞いていないから分からない、話を聞き漏らしたから分からない、聞いているようで聞いておらず学習が理解できないなど課題は出てくるでしょう。傾聴ができていない場合には「先生の話をちゃんと聞くのですよ」というアナウンスだけでは治りません。親御さんが「今日先生はなんと話していたの?」「どんなことがあったの?お友達と何をして遊んだの?その時お友達はなんを話していたの?」など本人の負担にならないよう上手に聞き出す必要があります。この傾聴は本人が自覚しなければ難しいと思いますので、傾聴を楽しく取り組むことができるように生徒さんには落語を聞くように勧めています。落語を聞いてその話の面白さを味わうことを繰り返していけば、効かない聞けない聞こえないを修正することができ慶長の精度を上げることができます。実行してみてください。




6、学習・宿題をする習慣を身につける

教室の生徒さんは早取りを進め時間のある幼児期に学習を丁寧にこなし、深い理解を促すようにしていますので、習の予習や復習そして宿題などを行うことは当然できると思います。しかしゆとりのない学校生活を送るとなると学習や宿題が苦痛になる子供達を見てきました。「勉強しなさい、宿題をしなさい」と言われる子供も、言わなければならない親も互いに良い感情は生まれません。ですから幼児期に丁寧にしっかりとした思考を働かせながら学習を進めることが私は重要だと考えます。




7、時計を読めるようにする

小学校の教室に入り黒板の上に時計があることを親御さんは見落としがちですが、このアナログ時計を読めるようにしておくことが重要です。1年生で何時、何時半の時刻を読む学習がありますが入学直後に学習するわけではありません。授業のスタート時間や休憩時間の始まり終わり下校時間などを理解して行動できることが必要になります。また入学時で時刻を読める子供も増えてきましたので入学後に困らないようにすることは必要だと考えます。また子供達にとって時計の学習は苦手意識を生みやすいものですから2年生以降に困らないようにしっかりと前倒しで学習するべきだと考えます。




8、ひらがな学習、足し算と引き算学習を行う

入学する子供の多くがひらがなを書くことができ、カタカナも読み書きしています。ひらがなの学習はとにかく字を丁寧に書くという事を教室では強化しています。その理由は丁寧に学習を進めるという基礎をひらがな学習で身に付け、その後の学習全てに丁寧に思考を働かせて向き合うためです。最初の学習がとにかく重要なのは学年が上がると実感することができます。またひらがなのみならずカタカナや漢字の書き取りも幼児期の時間がある時に進めると苦労せずにか確実に実力をつけることができますし、自力で本を読むこともできるようになります。また算数の学習も余裕を持って行うことで算数嫌いにしなくてすみます。1年生で最難関の繰り下がりや繰り上がりを習得して入学を実現してほしいと考えます。



9、持ち物の確認(忘れ物がないように)

自分のことは自分でということで忘れ物がないかを自分で確認し時間割をしたら、明日来て行く服の準備も子供自身がするようにします。忘れ物がないかをお母さんが確認するという方もおられますが、その場合には子供の見ていない時にし、忘れ物がある場合には遠回しに確認を促すなどしましょう。本当の意味で忘れ物をしない子に育てたいのであれば親が介入しないことです。忘れて痛い思いをすれば忘れ物をしなくなるということもありますが、そもそも準備を丁寧に行い確認することに意識を向けるべきだと考えます。

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