提案『端午の節句のご飯』

端午の節句をお祝いするご家庭も多いと思いますが、日本で最初にこどもの日を国民の休日にしたのは意外と日が浅く1949年(昭和24年)の5月5日です。また祝日法によると子供の人格を重んじ、子供の幸福を図るとともに母親に感謝する日とされています。そんな日に家族で美味しい食事を囲む事ができると良いでしょう。

3月の桃の節句と同等にオーソドックスな日本食の端午の節句祝い膳を作ってみました。



1、箸つけ(前菜)

春キャベツに金柑を新玉ねぎのドレッシングで和えた前菜です。春キャベツのシャキシャキに金柑の香りが口いっぱいに広がります。春は苦味のあるものを食すのが日本古来からの食事ですが、5月になると野菜は甘みと水分を蓄え流ので子供も食べやすい春キャベツを食材にしました。




2、吸いもの

海老のすり身とはんぺんを合わせた真薯(しんじょ)椀にほうれん草を添えました。真薯は白身魚のすり身をすり潰したもので安土桃山時代から江戸時代にかけて食べられていた記録が残されている古い料理です。鯛や鱧を使用したものもありますが一から魚のすり身を作るのは大変なので、はんぺんを使うと簡単に難しいふわふわの真薯を作る事ができます。お出汁は鰹出汁にお塩と少々の白醤油です。



3、向付け(刺身)

本来はお刺身という向付けですが我が家では肉好きの子供のために新玉ねぎのスライスと共に醤油ベースのソースを掛けたローストビーフが定番でした。作り方の記事はこちら

そしてもう一品が帆立とアスパラ、レッドオニオン、みょうがの和風カルパッチョです。



4、焼きもの

お祝いの焼き物といえばやはり鯛でしょうか。我が家では焼いた鯛の身をほぐして混ぜご飯にすることもありましたが、今回は豆ご飯をというリクエストで焼き物としていただきました。料理が多い場合には小ぶりのものを準備することもありましたが、大きめのものは半身をお造りやカルパッチョにして残りを切り身で焼きにしたり、お吸い物にすることもありだと思います。


5、煮物

茄子やししとうも春先のものは皮も柔らかいので揚げ煮浸しにしてみました。筑前煮なども材料に切って鍋で煮込むだけでほっこりとした味付けで美味しくいただくことができますし、普段のおかずとしてもいただく事ができます。


6、揚げもの

子供とともに折り紙のように春巻の皮を用いて兜を折り、その中に色々な具材を入れてあげるとこどもの日らしい一品が出来上がります。この兜揚げは色々な具材を入れることでアレンジができるので気の早い話ですが、来年度のこどもの日の提案記事で取り上げる予定です。今回は子供の好きなチーズとベーコンを入れ揚げています。唐揚げやさつまいもじゃがいもの素揚げも添えています。


7、蒸しもの

こどもの日の蒸し料理といえばちまきや柏餅をイメージする方もおられるでしょうが、私のブログ記事で人気の高い茶碗蒸しを取り上げます。作り方のレシピはこちら


8、酢のもの

こどもの日の時期の旬の幸の一つにホタルイカがあります。ホタルイカは富山や兵庫から空輸されるので近年はスーパーでも手に入る事ができるようになりました。生のホタルイカはふっくらしたものを選ぶようにし、蒸したものは目を取り除くことをお忘れなく。


9、ご飯(香のもの)

豆ご飯が苦手なお子さんもおられますが、豆は栄養価の高いためものですから春先のグリーンピースなどを用いた豆ご飯はぜひ召し上がっていただきたいと思います。塩を入れ湯がいた豆は湯がき汁が冷めるまで豆を入れたままにしておきましょう。湯がいてすぐ取り出すとシワシワの豆になってしまいます。またその湯がき汁を使用してご飯を炊きましょう。


10、甘味

柏餅やちまきを一から作ることが難しい場合は和菓子屋さんで購入したデザートを取り入れても良いでしょう。


遊び心をみましょう。

以前掲載した提案記事『こどもの日を楽しむ』はこちら

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