絵本『かっぱのこいのぼり』
この作品の目の付け所の良さというのは川の中にあるかっぱの街に読み進めるとワクワク感が止まらず、こんな楽しい世界があると一度は覗いてみたいという感情が芽生えます。河原に泳ぐ多くの鯉のぼり映像をこの時期に見ることができますが、それを川の中から覗くという内田麟太郎氏の発想に「あっぱれ」お見事という言葉しか出てきません。また川の中から泳ぐ鯉のぼりを見るとこのように見えるのかもという美事さを仮想体験をすることができます。
愛媛県松山の道後温泉を彷彿とするこの作品は湯町の散策をしている思い出がオーバーラップする私にとっては大好きな作品です。夏目漱石の『坊ちゃん』や正岡子規の文学作品にも思いを馳せることができるきっかけ作品として読んでほしいと考えます。
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