絵本『こどもかいぎ』

この絵本は「怒られた時にはどうしたらいいのか?」というテーマでこどもたちの会議が始まります。この絵本を貸し出したお母様よりLINEが届きました。その内容が「この絵本のテーマは何ですか?」というもので、質問の根拠を尋ねるとお母様は「最後の場面展開で怒られたことを子供が誤魔化しているのではないか」とお感じになったようです。このような捉え方もあるでしょうが、この絵本の伝えたいことはそのようなことではなく、一つのテーマに沿って、子供達が意見をどんどんと出し、他者の意見を聞いてさらに解釈を広げ空想を広げていくものです。決して倫理的な結論を求めているのではなく、考えを広げ続けること自体に価値があるということがメッセージではないのかと考えます。

子供達がなんでも言える場だと自然と自由に言いたいことを発言でき、他者の意見にも耳を傾け互いを刺激し合いながら意見を交わし、さらにどうすればいいのかと考えることができているということです。会議という言葉を私たち大人は意見をまとめるものだと思いがちですが、実は意見の多様性を出し合うところであり、その意見を共有し、新たなことを考え出すべき場所なのではないかと私は考えました。皆さんはどのように捉えたでしょうか。

絵本の冒頭は子供達がスーツを着てG7サミットさながらのイラストですが、実際は幼稚園での一コマであったという着地点を見て、幼稚園ではこのような事が子供達の間で展開されているかもしれないなとほのぼのしてしまいました。絵本は時に大人が答え合わせをしたがりますが、答え合わせのバックに何があるのかを見極め、実さの子供達に何が起きているのかを観察するのも面白いかもしれません。

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