おもちゃ『クアドリラ』
日本のボーネルンド社製のビー玉転がし
よくキュボロと比較されますが、キュボロ使用前に遊ぶものとしてお勧めしています。
しかしこのクアドリラに到達するまでに、幾つもの発達に即した玉ころがしを使用します。
同じ玉ころがしの遊びでも子供の発達を確りと考えることが重要で、土台なくして高度なおもちゃを使いこなすことはできません。
今回はご自宅でピタゴラスイッチができるクアドリラを紹介。
3歳は大人が組立てたものにビー玉を転がす遊びができます。自ら組立てることは難しいといえますが、玉を目で追う追視を遊びの中で補いましょう。体を引っ掛けてしまうと、直ぐに壊れてしまうので注意が必要です。
4歳ではインストラクションを見ながら組上げることができます。しかし玉を投入すると上手く転がり落ちることはできません。大人とともに玉を転がしながら一箇所ずつ修正していきましょう。
5歳では予測を立て、7種のブロックの特性を活かしながら組上げていきます。組立て方によりビー玉の速度や転がる方向などの疑問や発見を行うことができるようになります。
6歳でブロックやパーツの細かな役割を理解し、難しいコースに挑戦したり、オリジナルコースを生み出す応用に入っていくことができるでしょう。
7種類のブロックは色により穴の向きが異なり、赤にいたっては左右交互にビー玉を出していきます。それを識別することで最初予測不能だった玉の出を予測できるようになります。
スピードの速い直線レールや緩やかなスピードを生み出す曲線レール、遠心力をつかうスパイラルレール、シーソーパーツを使用してビー玉の転がり方に変化をつけていきます。
全てのパーツを組合わせて考える力をつけ、物理学の理論を遊びの中から理解することができます。
お子さんの発達は刻々と変化しそれぞれに得手不得手があり、伸ばすことや修正、克服すべきものがあります。そこをどう見極めるかがおもちゃを最大に生かすことができ、能力を伸ばすことに繋がります。
足固めをせずにいきなり高度なおもちゃを使用することがないように、着実に足元から遊びを構築していきましょう。
初めて目にした子は、このツイストレールとビー玉だけで遊んでいたりします。
創造性を育むものは、本能的に子供の心を動かすのかもしれません。
上から見るとワクワクしますね。今なら物理が楽しく学べそうな気がします・・・
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