おもちゃ『花と蝶』
生後間もなくから通う生徒さんが2歳を迎えました。基礎概念の序列も理解しつつ、積木の学習の土台になる真似っこ積みもできるようになり、この2年近くのご両親の働き掛けが形となり、私も手応えを感じています。
生後2ヶ月から視覚のレッスンを開始していきますが、中心となるのは固視と追視。
固視である対象物をじっと見ることは、誕生直後から発達の中に組込まれている重要なもの。
それを何処かに置き忘れないように確りと身につけてもらいます。近い将来の注視力が欠けてしまわないように。
注視力を育むための1つの方法としてドイツ・グラウプナー社の花と蝶を使用。
このおもちゃは首がすわりだした頃に使用し、蝶が下りて行く様を追視させていきます。
集中力が短い乳児でも見ることができる1~2秒の小さな動きです。
ばねの付いた蝶がコトコトと小刻みに揺れながら、花の茎の付け根から葉の根元へ向けてコミコミカルな動きで下りていきます。
花や蝶の色鮮やかさが視覚発達途中の子供の目を引きくことができ、繰り返し見せていきます。一日に見せる回数は多くはありません。長く続ける事に意味があるのです。
しかしこのおもちゃを使用すれば注視力が育つというものでもなく、あくまでもいくつかある方法の一つに過ぎません。
生後間もない頃から視覚への働きかけをしていると、2歳のお誕生日を向かえる頃には確実に成果が出始めます。
子供の成長は直ぐに結果が出るものではありません。数年後に現れるであろう成果を心待ちにして、ポイントを押え日々て働きかける事が重要です。
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