おもちゃ『おにぎり』
「せんせい、おにぎりすき?」「なかに なにをいれる?」
勿論即答で「何も入れないの。シンプルに塩、しお、シオ」
この即答には祖母との思い出がある。ある日学校から帰宅すると母が不在。
祖母はおやつがあるかと探してくれたが何もない・・・そこで塩おむすびを作ってくれた。
おにぎりじゃなく、ふわっとしたお結び。絶妙な握り方で自身で握る度に祖母を思い出し力を抜いている。
今回紹介するのはおにぎりのおもちゃ。至るお店で見掛けるようになりました。
おにぎりおもちゃはいろいろなものへと結びついていきます。
先ず最初にこのおもちゃを手にした子供達が行う行動は中を開けること。
開けて中を確かめることを行うのは「なんだろう?」という好奇心の芽生え。
左側のマグネットは指先の力が差ほど無い生後5ヶ月頃から使用でき、中央と右端のマジックテープは1歳前後でビリビリと剥がす楽しさを味わってもらいます。
中に入れる具財もいろいろあります。具財を選び入れる、見立てる遊びを楽しめます。
具財を選ぶ場合に子が食べた経験がなければ選びようがありません。離乳食の進め具合やアレルギー、好き嫌いなど考慮すべき点はありますが、臨機応変に対応する事や周りの様子を見せる事も未経験の中の体験になります。
ちなみに離乳食を食する子は酸味を腐敗と感じます。しかし酸味を好む子の特徴として、酸味を抑えた中に甘みを感じる経験をした子は、酢の物を良く食べるようになります。(余談でした。)
具財を中に入れて海苔を巻き完成のおにぎり。意外と中に入れることだけを楽しむ月齢があります。入れたり出したりを繰返すときには、その遊び自体を楽しんでいるため存分にさせてあげましょう。その遊びが完結したときにおにぎりを閉じるようになります。
理由がない限り取入れないプラスチックですが米粒感がいいなと感じ購入しました。
手の中におさめて凹凸を指先と手の平で感じてもらい脳への刺激を促します。
本当の米粒はそこまで硬くありませんが何とも言えない触り心地です。完成したら思いっきり食べ真似をしましょう。食の細いお子さんがおままごとを通して楽しい時間を過ごすことで、本当の食事時間を楽しめるようになり食欲も出てきて風邪を引く回数が減りました。
遊びの時間というものは生活そのものの質を上げることができ、心理や身体へも良い影響を与えることができます。
さてこのようなおもちゃで遊んだ後は、できるだけおにぎりを握らせましょう。
子のお茶碗にラップを敷き、そこにご飯を入れ、少しくぼみをつけさせます。好きな具財を入れラップで包んで握ってもらいます。手が汚れないそして落としたり溢すことがないことが利点です。
丸い、俵、三角などいろいろな形を作る楽しさも味わえます。食育やお手伝い、粘土などの造形、図形認知にも繋がるおままごとです。男女問わず取組むことをお勧めします。
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