おもちゃ『はじめての積み木』

積み木は万国共通子の成長には欠かせない玩具であることから多くの種類があります。

布製の大きい積み木、舐めても大丈夫なお米でできたもの、とても軽くて投げても大丈夫なコルクタイプ、カラフルな色や白木・無塗装、様々な形と大きさ、木材の種類や手触り香りも楽しむもの、透明な美しさを持つアクリルタイプ、鈴やビー玉が埋め込まれたものなど挙げるときりがありません。その中からこれだというものを選ぶのは大変悩ましいものです。

今回取上げるのは積み木を選ぶ視点を1歳の身体発達に合わせたコンパクトなものとしています。いわゆる1歳限定のものと考えています。ではなぜ1歳限定として積み木を選ぶのかをお話していきます。また写真の積み木はどこで購入したのか履歴が残っておらず正確にお伝えできませんが、似通っているものを後ほどご提案していきます。


特徴1、子が最初に形を認知するのは人の丸い顔や目といわれます。よって1歳前後の子にこの積み木を出すと殆どの子が球体に手を伸ばします。その発達の特徴から手にした球体を手に握り締めたり、投げて転がして遊んだ後どこかに置こう、または載せようとする動作が生じます。この行動が積むという動作なのですが凹みがないと載せられず落下します。その発達を補助するのがこの積み木の最大の特徴である一部の凹みです。よって身体発達をおさえ1歳児に適しているといえます。


特徴2、1歳以降となれば色々な形の積み木を触る、そして握るという手探索での形認知をを進めていく必要があります。球体が手にすっぽりと収まること、直角三角形の鋭角や二等辺三角形の角ばり、円柱の曲線、立方体や長方形のごつっとした感覚を手の平で感じることができる積み木の種類が必要です。

また1歳児の手の大きさにあったものがよく、この時期の基尺は5~4cmが適しているといわれています。


特徴3、教室では視覚発達時の0歳児には色の認知が進む月齢に合わせて、カラフルな原色の積み木を使用し視覚運動や手探索を行います。そして1歳を前にして白木又は無塗装のものを使用しています。

2歳までは色積み木を中心に遊ぶことを進めている意見もありますが、その意見は積み木を積むという視点に立ってのご意見でしょう。しかし1歳児は視覚認知よりも触覚を学び取るべきだと考えています。子供向けの積み木は視覚発達途中ということで原色に近いインパクトがあるものが多く、時に色に惹き付けられ触覚が難しいと感じる様子を幾度も見てきました。よって色積み木は触覚を十分行った上で想像力をこれから養おうとする2歳以降として教室では設定しています。1歳児は手で味わう、形を認知する、手に馴染む感覚を種類の多い形から習得してほしいと考えます。しかし色の取組みを進めているお子さんには臨機応変に色付きの積み木を数個足して遊びを展開する柔軟さも必要であることを覚えておきましょう。こうでなくてはならないという規定を時には子の発達に合わせて変えていくことが、本当の促しだと考えます。


特徴4、年齢から考えるとまだまだ投げることを行います。安全面の立場から積み木の面取りをしてあるものがベストだと考えます。今回取上げた積み木によく似ているのが、公文のはじめてのつみきです。球体に人の顔を想像させる点が付いているようですが、球体を置くという凹みがあるということ、面取りをしている点では選択してもいいのかなと思います。また中国産の木材を使用している類似品もありますが、その場合には漂白剤を使用している可能性や木材の種類を鑑みて購入を検討したほうが良いかと思います。

今回は1歳限定という視点からの積み木を紹介しました。最初から高価な積み木を揃えていくご家庭もありますが、積み木の知識を得てから子の成長に合わせ購入を行う方法もあります。2歳では基尺変えたり、多彩な木材を使用したたアルビスブラウンを検討したり、3歳以降になると積み木の王様フレーベルなどを購入される方がおられます。

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