提案『自立の促し』

子供の将来を考えたときに重要なこととは何でしょうか。

私は『自立』だと考えています。

子供は親の手元から少しずつ離れ自分自身の道を歩みだしていきます。その近々が保育園や幼稚園生活そして小中高学校・大学・大学院、社会人となり私達親も子供の自立と共に一定の距離を置き見守ることに比重を大きくしていくことになります。しかし子供にとっての自立とは保育園や幼稚園に通う社会参加を行うタイミングではなく、自分のことを自分で行うと意思表示をした瞬間から自立への道が始ります。


ではそれはいつなのか、これはご家庭の育て方に大きく関係しています。

身体の発達と同時に五感を使わせた取組みを多く行っていること、親や兄弟があらゆるものの手本を見せていることが一致した瞬間に、『自分でするの』と言う意思表示が出てきます。

そうこの『自分でする』ということが自立獲得へ向けての第一歩になります。


乳幼児期の自立に向けての種類は大きく分けて3つあります。

1つめ・・・身支度も含めて自らの行動に関係するもの

2つめ・・・お手伝いなどの作業的行動

3つめ・・・人生を豊かにする教養的こと


1つめの『身支度を含めた自らの行動』とはその子の日常生活に関係することで、乳児の物を掴むという行動から始まり、手や指と体全身を使った自分でやりたがる多くの行動です。

よくお子さんの行動を注視してみてください。その自分でやりたがるときには必ず意思表示があります。親がサポートしようとすると子供自身が物を力一杯自分側へ引き寄せたり、親の手を払いのけたり、声を上げて抵抗したりします。親心としては少々寂しさを感じる瞬間でもありますが、この行動こそが自立練習への目覚めなのです。

お子さんがこのようなシグナルを発しているにも拘らず手を貸していませんか?もしそうであれば一刻も早くご自身の手をお納めになって見守りの観察眼をお使いください。具体的内容については来週のこの記事で記していきます。


2つめ『お手伝いなどの作業的行動』とは日常的生活の中に存在する行動で、料理・掃除・お洗濯などの家事に関係することす。1つめの自分の行動に関係する自立内容とは異なり、人に認められたい誉められたいと言う感情が伴っています。『ママのお手伝いをするの』という行動の裏にある感情の育ちを汲み取ることが重要です。

とはいえ家事に関係する動作は細かい動きが必要になります。よって失敗はつきもの。ひとつの家事の動作性を細かく分けてお子さんのできるもの、できそうなものに挑戦させる必要があります。子供は細かい動作を練習し繰り返すことで器用さを身に付け、ものの流れや特性、先を読み考える力を獲得していきます。

子供の自らしたいという芽生えは親の促しが重要だと考えています。1つめの自立行動は子供自身に関係することで、この2つめは人のために働くというボランティア精神の目覚めに関係しています。自分自身の自立を獲得させつつ、他者への思いを育むことはとても重要なことです。ですから子供の感情的芽生えの発生を促す種蒔きは、乳児期からたくさん行うようレッスンで指導しています。


3つめ『人生を豊かにする教養的こと』とはまさしく社会生活を行う上で豊かな感性獲得のために行うもので、ご家庭によってはここに比重を置かれる場合と全く触れることなく過ごされる場合があります。おそらくその差はご家庭の方針というよりご両親のお育ちになっや環境やその後の関心度の差でそれがお子さんの感性の育ぐくみに左右していると感じています。

私が子育てでやっていたのは行事育、料理やお菓子作り、フラワーアレンジメント、テーブルマナー、お茶の入れ方、フラワーアレンジメント、レストランでの食事、博物館や美術館・映画館、公共的場所への参加マナー(親切心・礼儀・挨拶)などです。これは男女問わず取組むべきだと考えます。


これら3つは月齢や年齢で判断するものではなく、ご自身のお子さんがその自立に向けてシグナルを出した瞬間が開始時期です。くれぐれも過干渉になりすぎてその行動や言葉から発せられるシグナルを出すチャンスを奪わないよう、常に子供の自立バランスを考えて行動しましょう。

自立を促すために必要な3つについて概要だけ記しました。次回それぞれの代表例について記すことにします。お楽しみに。

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