提案『自立への促し 1 身支度』

前回は子供の自立とその概要3つ(①身支度、②お手伝いなどの作業的行動、③人生を豊かにする教養)について話しました。

今回はその1つの身支度の概要を年齢別にアナウンスしていきます。

0歳児・・・乳児は授乳、おむつ替え、入浴、睡眠など生きていくためのお世話をしてももらうことに尽きます。お母様方には生まれた直後から突然乳児の体に触れるのではなく、どのようなことをするのか目を合わせ声掛けをして行動を起すようにお願いしています。例えば「おしっこしたのね。さぁ、おむつを替えようか」「おむつ替えて気持ちよくなったね。」「お風呂に入ろうね。洋服を脱ぎますよ。」という具合です。


生後6ヶ月を過ぎた頃からはその声掛けをより具体的に何をどのようにするのかを時系列でおうようにしましょう。例えば「お着替えしますよ。ズボンを下におろして、右足から脱ぎましょうね。」『お風呂気持ちよかったね。頭をタオルで拭きますよ。その次に首、肩を拭いて・・・」

時系列のアナウンスで行動の見通しがつくようになり、順序立てて物事を思考する土台作りの種蒔きになります。


1歳児・・・子供自身が自分でできることを少しずつ促していきます。食事は離乳食から自分で食べる練習をさせてスプーンやフォークを扱えるようにしましょう。

おむつを替えるなら新しいおむつを子供自身が取りに行き、替え終わるとゴミ箱へなど一連の行動の始まりと終わりを子供自身が行うことで、『自分のことは自分で』という意識に向かわせます。

特に1歳からは水回りのトレーニングが重要で、このご時世ですから手洗い、うがい、歯磨き、洗顔、手を拭くはどの子もこれまで以上に確りと行う必要があります。

しかし注意点が・・・子供はとにかく水が大好きで虜になりますが、0~1歳児にとって水は時に命の危機に直面させるものでもあります。安全配慮も親に課せられますが、水回りのアナウンスを子供に確りと行うことが真っ先に必要になります。このことについてはレッスン内でお尋ねください。


2歳児・・・自身の行動に関することを促します。飲み物をコップに注いだり、カトラリーのセッティングや食事の配膳、食後の片付けやテーブル拭きなどの役割を与えましょう。

水回りの身支度に関することもできるだけ確りとアナウンスした上で、自力で行えるように日々練習をさせます。蛇口から水を出し手洗い・うがい・洗顔・歯磨き、入浴時には頭や体を洗う練習をさせ、不十分なことは親が子供の体で実践して手本を示し、その上で子供に再び挑戦してもらうなどが必要です。特に頭は子供任せにせず親が確認をしないとシラミなどの原因を見落としてしまうので注意が必要です。勿論歯磨きも親の仕上げ磨きが必要です。

2歳からのトイレトレーニングをする方が多いように感じます。このことについては記事が長くなるため省きますが、無理なく進めることが肝心だと思います。

服の着脱も子供自身ができるように先ずはファスナーやボタンなどの無いもので行います。その後にマジックテープ、スナップ、ボタンの大・小、ファスナー、カギホックなどのトレーニングを教具を使い練習することになります。


3歳児・・・2歳児までに行ったことの質を上げていきます。そして色々な手先の取組みを通して獲得してきた力を使い、箸のトレーニングに入ります。ある程度のことは自分でできるようになっていることが理想の年齢です。

Baby教室シオ

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