おもちゃ『ベビーボール』

これまでに紹介してきたネフ社のおもちゃの中でも誕生直後から使用できるのは、このベビーボールです。他社も似たようなものを出していますが、子供達の反応を見ていれば別格であることは一目瞭然です。

ネフ社の他のおもちゃに比べ使用期間が短いですが、人間の一生を考えると劇的な発達と成長を遂げる1年間に相応しい良質な刺激をもたらす最高のおもちゃです。子供の成長と発達をより伸ばすものとして選んでいただきたいものです。

では生後1年間の成長で見るこのもちゃの使用を乳児発達の観念から見る・聞く・触る・握る・舐める・噛むの6つを確認してみましょう。


1 見る・・・生まれたての子供はぼんやりと対象物が見えている状態で、対象物の輪郭がはっきりしていません。そのために視覚の距離を計算しながら吊るし、赤・青・黄色・オレンジ・緑の鮮やかな5色の玉で認知を促します。ただし月齢によって色の認知が異なります。詳細についてはレッスンでアナウンスいたします。



2 聞く・・・生まれた直後の視力は未発達ですが聴覚に問題がなければ、音を捉える力はほぼ出来上がっています。ですから親が手にしたベビーボールを鳴らしながら、木玉がカチカチと鳴る心地良い音を頼りに左右へゆっくりと頭を動かし目で追えるようにします。この頃は目だけで対象物を捉えることができず頭ごと動かし目で追います。このような動きにより首の据わりも促されます。



3 触る・・・生後間もない頃から使用することでベビーボールを触りたいと手を伸ばすようになるのが、早い子では生後3ヶ月、平均して4ヶ月頃にはその反応が見えるようになります。よって乳児が手を伸ばして触ることができるようベビーボールの高さを下げるよう位置設定を行います。手で触ることで玉同士がぶつかり音がなり、その反応が楽しくなりまた触ることを繰り返します。



4 握る・・・生後5ヶ月頃にはものを握ることができるようになります。ベビーベッドの柵に取り付けて握ることができるようにします。人差指・中指・薬指の3本を玉と玉の間に入れ、次の発達の熊手伸ばしの練習を行いつつ、木玉を掴みもうと指を動かし手指の発達をこなしていきます。


5 舐める・・・個人差はありますがハンドリガードが始まる頃から口探索が劇的に増えます。口先で舐める子もいれば、口の中に玉をすっぽりと入れて舐める子もいます。玉は小さなもので丈夫な紐で括り付けられていますが、できるだけ新しいものを買い求めて下さい。また紐の調節をして取り付けましょう。


6 噛む・・・離乳食の進みと共に玉を噛みだす子もいます。こうなるといろいろなものを噛みだしますが、硬いものを噛み口周りの筋肉や顎の発達も促します。ベビーボールやラトルを使うことで指吸いや指を口入れるなどの行為が回避できます。成長しても口の周りに触れる行動が減る子もいますが、癖として残る子もおり感染症に罹るリスクを抱えてしまいます。自らの指ではなくおもちゃを手にした口探索が良いと考えます。





Baby教室シオ

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