絵本『そうたいせいりろん』
書店のベビーコーナーの一角に立てかけられていたベビー絵本。これまでに幾度となく目にした『相対性理論』なのかと疑念を持ちながら手にして開いてみたら・・・まぁ、やっぱりアインシュタインの相対性理論だったのです。質量が時間も空間もゆがめてしまうという複雑極まりない理論がシンプルに描かれていてベビー向けにするには勿体無い一冊なのです。
乳児の大好きな『まる』という形を基本に影を付けたり線描表現で重さやゆがみを表現し、とても分かりやすく描かれています。
私も繰り返し読みましたが中学のときにこの本に出会っていたら少しは人生が変わっていたのではないかと思います。何度読んでも面白いな、不思議だなと感じさせてくれる絵本です。
巻末の解説を読むとそれぞれのページを補足する内容があり、これまた読んでいて面白い。ニュートンに始まりアインシュタイン、そして現代の物理学者たちの功績も、そして四次元の世界の面白さがコンパクトにまとめられています。
また冒頭のページには親として子供の学びにどう付き合うのかという重要なアナウンスもされていて、まさに私の言いたいことそのものがズバリ記されています。これは一家に一冊あって子育てのバイブル的絵本とされてはいかがでしょうか。
久々に興奮した作品でした。
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