提案『算数(数学)の敏感期』

先週の6月14日の記事『数の敏感期』に続き4歳以降の『算数(数学)の敏感期』について記します。

4歳児は3歳まで行ったものの分類、空け移し、ものの積み重ねなどの取組みを通して学んだ数や量、大きさなどを土台にしてさらに算数に結びつける敏感期を迎えます。


例えば子供たちのこのようなやりとりに遭遇したことはないでしょうか。

「ぼくのミルクはおねえちゃんよりおおくしてよ」

「どうして昨日よりも今日はクッキーの数が少ないの?」

「今度はぼくの番だよ。君はもう3回もやったじゃないか」

このようにものの大きさや量の多少にこだわりを見せたり、順番にこだわることや物をしきりに数える様子が出てくると算数の敏感期に入ったといえます。

算数の敏感期に入るということは数字などの抽象的な概念を理解することができるようになったということです。3歳以下は自然に生活していても1・2・3の概念は理解ができるものですが、4以上の数を数えるという行動が出てこなければ数を理解することに結びつかず、4以上の数はたくさん・いっぱいなどどいう理解をします。その場合には数を数えるというアクティビティで数認知を行うことが必要になります。いわゆる算数が好きになるか否か、興味があるかないかの入り口に立つという考え方もできます。

数や数字などの具体的なものと抽象的なものの両方を結びつけるためには、より多くのアクティビティと厳選された教具と適切な指導が相まってこの敏感期の波に乗ることができるのです。

子供の何気ない行動や発言から算数の敏感期に気付くことができたら間髪入れずにグッとそのチャンスを手元に引き寄せましょう。ただしそれは子供のやる気に即していなければ意味がありません。常に主人公は子供であり、私達大人は楽しい種蒔きをたくさんしてそのときを待つ存在でしかないのです。

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