絵本『ごはん ごはん』
味覚へと誘う絵本はいろいろありますが今回は日本人の主食であるごはんをメインにしている作品を取上げます。実はこの絵は写真ではなく色鉛筆で描かれています。光沢のある描写がどのページにも表現されていて見ているだけでも満足いくものです。
この絵本を楽しめるのはお手伝いができる年齢に達してからでしょうか。
子供がテーブルにクロスを敷き、お茶碗にご飯やお味噌汁をよそい、ゆで卵の殻を剥きトマトやブロッコリーを切るなど料理やお手伝いをすることによりこれまでとは異なる世界が見えてきます。
子供が幼稚園の頃「そぼろは何からできてるの?」と言う何気ない質問から実験が始りました。豚や牛肉のミンチやベーコン、ソーセージ、魚・・・ヤングコーンを一粒ずつ剥いたこともありました。子供の興味や関心事に寄り添うことはある意味親の覚悟が必要になりますが、子供を観察するという見守りに目を移すことで新たな発見に喜びを感じます。
主食となるご飯やお味噌汁の具がバリエーションに富んでいることやほんの少しの箸休め一品が付いていることに気づくことはそう容易いことではありません。ましてや春や秋らしい旬の野菜を用いた膳に気付くことは、ご家庭の中で旬の食材を取入れ意識されている場合でしょう。
またあるひとつのことで選択肢がたくさんあることや創意工夫をすることは、その子供の思考の選択肢の幅にもなります。ものの見方捉え方や関心興味に変化が生まれると子供が輝き始め、それを見ているだけで成長を感じることができます。
今回は味覚を刺激する絵本として取上げましたので味を想像しながら楽しんでください。
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