提案『仕事を中断する、自らを変革する母の勇気』

11月5日偉人『湯川秀樹』の記事で母小雪が、子供達からの質問や疑問に応えるために家事の手を止めてまで前向に対応していたことや真摯に子供の目を見つめ会話を交わしていたこと、そして湯川秀樹がその母の対応時の様子を『母の目の美しさ』と表現したことを述べました。母が全力で子供と相対しその姿が美しいと子供の印象に残るのは、全ての親が真似できることではなく、仕事を中断し真剣に子供と向き合うこともまた予想以上に難しいことなのです。

子供の質問は時間や場所、互いの都合を考えずに唐突にやってきます。頭の中では子供の質問や疑問に丁寧に対応しなくてはと理解していても、親自身が組み立てたスケジュールや作業を中断して応えようとすることはハードルが高く、ついつい作業を優先しまいがちです。

昨今は共働きも多く仕事帰りに買い物をし子供を迎え、子供の宿題を見ながら夕食の仕度、夜の歯磨きに入浴、そしてこの時間だけは設けようと必死の読み聞かせタイム、夕食の後片付けに翌日の朝食やお弁当の準備、洗濯や掃除など日々時間に追われ孤軍奮闘しているならば時間的余裕は無いに等しいでしょう。


しかしそんな忙しい中でも遣り繰りをされているお母様がおられます。

「仕事は自分自身のキャリアであって、子供の成長や子育てとは別物で自らの仕事を理由に子供のことを後回しにはしない。」ときっぱりとおっしゃっる決断の強い意志を持つと同時に、お子さんもまたその毅然としたお母様の対応を汲み取るかのように逞しくお育ちになっています。これまでにも多く目にしてきましたが、お母様が弱々しく迷いの中にあれば子供もまた力を発揮できず弱くなり、母親の対応がダイレクトに子供に作用するのは避けては通れないのだと感じます。このお母様は子供の質問や疑問に応えるためにどうすべきなのかを理解されているので、自らの行動や家事を子供を基準に実践されています。

お話を伺ったので一部内容をお話します。

一週間の食事は週末にお弁当も含めて下ごしらえし冷凍にしておいて、副菜は子供達の空腹に対応でき直ぐに食べられるように冷蔵し、翌日のお弁当や朝食は前晩で準備をし、お弁当箱へセットし冷蔵庫へ入れておくそうです。また掃除はお掃除ロボ、食器はワンプレートで器の数を最小限で使用後は食洗器へ、お洗濯は入浴後に洗いから乾燥まで洗濯機任せにし、アイロン掛けは週末にするそうです。

子供が学ぶときには必ず横に着くように家事時間を時間配分し、子供が起きている時間は団欒に当てることを意識され、多少の未掃除や後片付けは思い切って目を瞑るとのこと。最近は曜日ごとの掃除場所を決めて子供達にお手伝いを促しているそうです。

家事には終わりが無いのでそこそこの綺麗さを保てばいいけれど、子供の成長には子離れという自立の時期が来るのでそこそこと言う考えはせず、子供のことを優先すると決められたそうです。本当にあっぱれです。

子供が「ママ!」「おかあさん」と呼んだ時に手に持っているものを置き、している仕事を止め、目や足を向け寄り添うことができるようにするという決断とその様に実行できる工夫をすることで以下の内容を実行できる親になれると考えます。


子供の質問や疑問ににどう答えるかで子供の思考力や能力の伸びが決まることは多くの専門かも唱えています。1~3までを実行することは湯川秀樹の母小雪以外にも偉人の母が多く実践しています。このスタンダードな方法は時代の変遷には影響を受けず、子供の発達と深く関係しているからこそ結果が付いて来るのです。

1、子供の質問や疑問には丁寧に対応する

2、子供と向き合いながら親子で興味や関心が高められるようにすること

3、さらに深く考えて疑問や関心が生まれるように対応し経験を積ませること


子供の成長発達を考えるときに親御さんの仕事や時間を主軸にして対応するのか、それとも自分自身で管理できる部分は創意工夫をし、子供中心で生活を送るかによって子供の成長に開きが出てくるのは当然のことです。

これまでの生活スタイルを変えるという発想転換が持てるか、そして子供の呼び掛けに親は仕事を中断できる勇気を実行したかで数年後の子供の姿を見れば自ずと答えが出ているはずです。

家事も子育ても仕事もパーフェクトにこなせる人なんていないと思います。皆さん何かをセーブしたり、生活を簡素化したり工夫したり、時には人の手助けや機械的なシステムやサービスを活用することで乗りきっているのです。今現在、数ヶ月先、数年先を考えてできることに優先順位をつけて行動されてはどうでしょうか。


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